このアクシデントに乗じる形でトップに立ったのは、かつてローブとチーム内争いを繰り広げた現チャンピオンのオジエ。
午前中最後のSS13でトップタイムをマークして総合3番手のクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)に並んだオジエは、SS14でも速さをみせステージ2連勝を飾ると同時に総合首位に浮上。また、このステージで総合2番手につけていたソルドがタイヤのトラブルに見舞われて30秒あまりのタイムをロスしたことでミークが総合2番手となった。
メキシコラウンド2連覇を狙うミークはわずかに先行するオジエを追いかけたかったが、SS15で痛恨のスピン。わずか3.8秒だったギャップを34.5秒まで広げられてしまう。
その後オジエは安定した走りで首位を堅持。最終日に向けて少しでも差を縮めたいミークとソルドが追い上げを狙うもスタジアムステージとなったSS17/SS18、市街地ステージのSS19ではコース長が極端に短く大きなタイム差は生まれず。最終的にオジエが35.9秒のマージンを持って最終日へ駒を進めることとなった。
中段グループではアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20 WRC)がトップと1分28秒差の総合4番手につけ、その後ろにローブ、前日に続き3日目もメカニカルトラブルに見舞われたヌービルが総合6番手に続いた。
トヨタ勢はデイ2をオルタネーターのトラブルによってリタイアすることとなったヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がポイント獲得圏内の総合9番手にポジションアップ。また僚友エサペッカ・ラッピも前日の総合16番手から同12番手までポジションを上げている。
しかし、3日目を総合3番手からスタートしたタナクはSS11でマシントラブルのためスロー走行を強いられ、SS12開始前にデイリタイアを喫することとなってしまった。
WRC第3戦メキシコ最終日、デイ4はSS20~22の3ステージで争われる。最終SS22はステージ上位のドライバーにボーナスポイントが与えられるパワーステージとして行われる。


