「ラリー・メキシコは、我々にとって非常に難しい1戦になっている」と語るのはTOYOTA GAZOO Racing WRTのトミ・マキネン代表。
「今朝、オット(・タナク)はとても良い位置につけていたので、あのようなことが起きてしまい全員が残念に思っている。引き続き一生懸命作業を続け、困難から学ばなければならない」
デビューシーズンの2017年と同様に厳しい戦いを強いられているが、マキネンは「オットのパフォーマンスがチームにとってポジティブな材料になっている。ヤリスWRCについてまだ学んでいる段階であるにも関わらず、今年初めて臨んだグラベルラリーで非常に速かったという事実は今後に期待を抱かせるものだと考えている」と述べた。
またタナクも「僕らのクルマはコースにとても合っているように思えた。最初のSSの序盤、ジャンクションでミスをして約10秒失ったが、調子が良かったのでその後も攻め続けられたんだ」と語り、「(トラブルは残念だが)十分な競争力を確認できたことはうれしく思う」と続けている。
タナクに代わりトヨタ勢最上位となったラトバラは「今日の午後は過去もっとも暑かったように感じられ、クルマとタイヤにとって苛酷な1日だった。しかし大きな問題はなく全体としては安定して走れたと思う」と戦いを振り返った。
前日、崖下に転落するクラッシュを喫したラッピは「今朝は楽しんで運転することができ、タイムも昨日より良くなった」とコメント。
「クルマをきちんと直してくれたメカニックに本当に感謝している。パワーステージではポイント獲得を目指して戦いたい」と意気込みを語った。
WRC第3戦メキシコ最終日、デイ4はSS20~22の3ステージで争われるが、最終SS22はステージ上位のドライバーにボーナスポイントが与えられるパワーステージに設定されている。3本のSSの合計距離は46.46km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は210.18kmだ。


