テスト初日の午前には、そのグロセット-ヤニンが最速タイムを記録。元WorldRX王者で昨季のチャンピオンチームであるPSRXフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンのポロR RXスーパーカーを0.399秒上回る好タイムを叩き出した。
この好記録に対し、代表のシシェリは「開発の成果で、技術的イノベーションも数多くあるけれど、まだマシンの詳細をつまびらかにするのは時期尚早だ」と、自信をのぞかせる。
「我々はこのまま進むつもりだし、シーズン開幕はもうすぐそこだ。もしライバル陣営が我々のメガーヌに施されたいくつかのアイデアを取り入れたいと思うなら、それはゼロからマシンを再構築する必要があるほどの大仕事になるだろう」
「でも同時に、それをことさら重要視したり、隠し立てしたりする気もないんだ。我々は来週パリで公式ラウンチを開催する予定で、そこでは我々のパートナーやプロジェクトに賛同してくれた多くのサポーターにも、このマシンの詳細を見てもらう機会を設けるつもりだよ」
GCKチームのマネージャーを務めるカール・オサリバンも、メガーヌの初期テスト成果にポジティブな感触を得たと明かした。
「プロドライブの伝統と仕事ぶりには一切、疑いの余地がない。彼らがラリー界で成し遂げた栄光と、近年のGTカテゴリーでの活躍を見ればそれは明らかだろう。彼らの技量と経験の深さは本当に素晴らしいものがあるね」とオサリバン。
「ここまでのテストは上手くいっているし、今後はドライバーたちの走行時間を稼ぐべく可能な限りマイレージを重ねたい。初日のタイムを見る限りはハッピーだが、これがすぐそのまま開幕戦バルセロナで再現できるとは思っていないよ」
2日間を通じて開催されたシルバーストンの新トラック最後の走行機会となる公式テストには、2018年のパーマネントエントリー全チームが参加し、全体を通じてEKSアウディスポーツ・チームのマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクアトロ)が最速タイムを記録している。


