「僕はまったく未知のマシンで世界選手権に出たんだ(笑)。でも、リデンヒルのトラックは知り尽くしていた。もちろん、シルバーストンのサーキットはよく知っているけど、新設のラリークロス・トラックは走ったことがない」
「でも、そういうトリッキーな状況はお手のモノだよ。難しいとは思うけれど、何もホンモノのスペシャリスト・トラックであるスウェーデンのホルヘで戦うわけじゃない。あそこはテストなしではとにかく厳しいからね」
「僕らは競争力を発揮できると思う。目標はふたたびセミファイナルに進出することだ! 決勝進出の壁が年々厳しくなっていることは理解しているが、セミファイナルには多少の運があれば進めないわけじゃない。その速さはあるし、もし準決勝を逃せば失望せざるをえないだろう」
2007年のラリークロス参戦以来、年間に1イベント程度の散発的エントリーにとどまってきたジョーダンだが、今季のプログラムは初めて同一チームでの年間複数イベントへの参戦となる。
「こういう“ワンオフ”の挑戦を始めて以来、いつかは複数のイベントに出たいと熱望していたんだ」と続けるジョーダン。
「毎回、最初の1日が終わる頃にはかなり習熟し、レース後にはちょっとした経験を蓄えてかなり走れる状態になっているのに、翌年はまた振り出しの位置から始めなければならないルーティンが続いていた。今季は3つのイベントを通じて、最後にはファイナルまで進みたい。それが最終的な野望になるだろう」
また、このパートタイム・プログラムでジョーダンのチームメイトを務めるトピ・ヘイキネンは、2013年のGRCグローバル・ラリークロス王者であり、昨季までの2シーズンはマティアス・エクストローム率いるチームEKSからWorldRXに参戦していた。しかし、その実力者も2018年に向けてはシートを確保することができないでいた。
「2017年以降、仕事場を見つけるのが本当に難しく、半ばあきらめていたのも事実だ」とヘイキネン。
「でも僕は長い間マックス(・プッシャー)とメールで連絡を取っていて、つい先日にもマシンをテストさせてもらうことができた。こうした機会が得られて最高だし、BTCCチャンプとともに何かが見せられれば良いね」


