明けたデイ2はSS総距離101.74km、6ステージの勝負となるなか、前日の予言どおりに同イベント連覇を果たしているルキヤナクが快晴のステージで圧巻のスパート。午前ふたつ目のステージとなるSS10のみ、グリアシンにトップタイムを譲ったものの、残る5ステージを制覇。二日間の全14SS中10ステージでベストを記録する見事な走りで勝利を挙げ、2011年のルカ・ロセッティ以来となるERC開幕2連勝。そしてグランカナリアの同イベント3連覇を決めてみせた。
「この週末の自分のパフォーマンスに、非常に満足している」と、フィニッシュランプに上がって笑顔のルキヤナク。
「多くのステージでベストタイムが獲れたことで、勝利を確信することができた。若いドライバーたちも速さをみせていたが、良い仕事ができたと思う。デイ2は天候も良く、ピレリタイヤが完璧な働きを見せたのも勝利の要因だ」
続く2位表彰台には前日と変わって「ペースを抑えて落ち着いたアプローチを採った」というグリアシンが続き、最後の3位表彰台争いがこの日のハイライトに。
前夜のオーバーナイトサービス時点で3番手に着けていたヒュンダイのスアレスに対し、2.9秒差の4番手からデイ2をスタートしたファビアン・クルム(シュコダ・ファビアR5)は、シュコダ・オート・ドイチェランドのワークスカラーリングが施されたファビアR5でスパート。最初のSS9で早々に3番手浮上に成功するも、続くステージでクルムのアタックに反応したスアレスが3番手を奪還。
サービスを挟んだSS12では、ドイツ選手権で2度の王座を獲得したクルムがU28登録ドライバーで最速タイムを刻んでプレッシャーを掛けると、最終SS14で再びU28ベストタイムを刻んでついに逆転。自身初となるERCポディウムを獲得することとなった。
4位スアレスの後ろ、5位にもU28エントリーでSS2では初のERCステージベストを記録したプジョー・ラリー・アカデミーのロラン・ペリエ(プジョー208 T16)が続いている。
ERCネクストラウンドとなる第3戦は、60年以上の歴史を誇る伝統のグラベル戦アクロポリス・ラリー。今季からヘッドクォーターをラミアからアテネに移動。古の神殿をバックに、6月1~3日にセレモニアルスタートを迎える。



