トップを走るプジョー勢はレース折り返しをすぎた4周目にジョーカーラップの走行義務を消化。ホームストレートでは、オープニングラップでジョーカーを消化していたソルベルグとローブがサイド・バイ・サイドになりかけたが、車速を乗せたローブがソルベルグの鼻先を抑えて1コーナーへ飛び込みポジションを守る。

その後は追いすがるソルベルグを抑えきったローブがトップチェッカー。今シーズン初優勝を飾ると同時に、2016年の第10戦ラトビアRX以来17戦ぶりのWorldRX2勝目を挙げた。
2位にはソルベルグが入り、3位はローブのチームメイトであるハンセンが獲得している。

「今年はすでに2回表彰台を獲得しているけど、その流れを維持し続けた結果、今日勝利を掴むことができた。素晴らしい結果だし、僕だけでなくチームも喜んでいる。勝利に値する働きだったからね」とローブ。
「(決勝レース終盤)僕の前をマティアス(エクストローム)が走っている時、彼がジョーカーを消化していないと知らなくて、2位争いをしているんだと思っていた。だから、最終コーナーで彼がジョーカーに飛び込んだ時は驚いたし、自分が勝つことは想定していなかった」

「正直、シーズン序盤はどういう結果を期待するべきか悩んでいたんだ。ライバルのパフォーマンスも読めなかったからね。このベルギーRXにはいくつかアップデートを持ち込んでいて、それが勝利につながったんだ」
この勝利でローブはドライバーズランキングで2位に浮上。トップのクリストファーソンとは9点差、ランキング3位のソルベルグとは1点差となっている。
WorldRX第4戦は5月25~27日に開催されるイギリスRX。シルバーストンに新設されたラリークロス用トラックが舞台となる1戦だ。