更新日: 2016.08.23 13:24
GAZOO武者修行中、勝田&新井が思い出のラリーで完走「イメージ持って走れた」
先日、世界ラリー選手権(WRC)デビューを果たし、フィンランドの特殊かつ高難易度のステージに翻弄された感のあったTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元と新井大輝。
その雪辱を晴らすべく、今度は8月19~20日に開催されたフィンランド・ラリー選手権第5戦、SM-ラリー・トゥルクのSM1クラスに、慣れ親しんだフォード・フィエスタR5で参戦。
勝田貴元/ダニエル・バリット組はクラス10位、総合11位、新井大輝/グレン・マクニール組はクラス7位、総合8位で、2台揃って完走を果たした。
同ラリーは昨年このプログラムがスタートした際、ふたりが参戦した最初のイベントということもあり、今回が2度目の挑戦。国内選手権ということでSS総距離84km、9SSで争われるコンパクトなイベントではあるが、ステージはフィンランドの特性そのままに、高速かつナロー。
デイ1のSS1からSS3までがナイトステージとなり、前回のWRC同様にレッキでのペースノート作成の重要度が問われた。また、ステージは路面が硬く、出走順によって浮き砂利の影響を受けやすいコース設定ということもあり、タイヤ選択、ブレーキングなど、ドライビング面でのイメージが勝負の鍵となった。
そんななか、新井はラリー開始からフロントランナーに肉薄するタイムを連発し、SS7ではトップタイムをマーク。周囲に鮮烈な印象を残す走りを披露。また、勝田は自身が課題とするペースノート作成を着実に行ったことで安定した走りをキープ。ふたりそろってマシンをポディウムに運ぶことに成功した。
このプログラムのインストラクティングを行うヨウニ・アンプヤは、「ふたりとも良い結果で終わることができた。今のふたりに必要なことは経験で、近道はない」とコメント。
「さまざまなステージを走行することでマシン特性をつかむこと、ペースノートの作り方、タイヤの使い方など、身につけるべきことはまだたくさんある。焦ることなく全てのラリーを完走して距離を積み重ねてゆき、今後につなげて欲しい」と、期待を込めた。