総合2番手と5.4秒差の総合3番手で最終日に臨んだラトバラはSS21~22でステージ優勝を飾り、ギャップを2.5秒まで縮めたものの、最終SSでの逆転は叶わず。それでも第1戦モンテカルロ以来となる表彰台フィニッシュを飾った。
一時は総合8番手までポジションを落としたものの、総合4番手までポジションを挽回してきたラッピは、この日最初のSS20フィニッシュ直前にクラッシュ。マシンフロントを破損して走行を続けることができなくなり、リタイアを余儀なくされた。
なお、この週末、トヨタ所属の3ドライバーは全23SS中18SSでトップタイムを刻む圧倒的パフォーマンスを披露。高速グラベル(未舗装路)ラリーでマシンが高いポテンシャルを秘めていることを証明した。
チームの指揮を執るマキネンは「何という週末、何というラリーだろう!」と喜びを語った。

「我々にとって本当に素晴らしい瞬間だった。特にオット(タナク)は、信じられないような走りを続け、最終のパワーステージでも勝利した」
「また、最終ステージまで2位の座を競い続けたヤリ-マティ(ラトバラ)の戦いも素晴らしかったと思う。彼の2位浮上は叶わなかったが、それでも我々にとってのホームイベントでこのような良い結果を得られたことに、とても満足しているよ」
次戦のWRC第9戦は8月16~19日に行われるラリー・ドイツ(ラリー・ドイチェランド)。第4戦ツール・ド・コルス以来となるフルターマック(舗装路)イベントで、風光明媚なぶどう畑の中や軍事演習場内、峠道などバラエティに富んだステージで争われる。
