WRC:トヨタ、第9戦ドイチェランドで首位発進。チームとドライバーは競技2日目の降雨を警戒
チームのスポーティング・ディレクターを務めるカイ・リンドストロームは「最初のSSを大きな問題なく、そしてベストタイムで終える事ができ満足」とコメント。続けて「このラリーで、我々はつねに天気を注視している」と明かした。
「週の初めの天気予報では雨が降らない見込みだったが、どうやら明日の金曜日は降雨がありそうだ」
「もし雨が降ると、ブドウ畑のステージは誰にとっても非常にトリッキーになるだろう」
総合首位に立ったタナクは「このラリーに向けてのテストを行なったのは今から数週間前だったから、午前中のシェイクダウンでターマックの走行感覚を思い出し、満足できる形で終えることがとても重要だった」と語っている。
「シェイクダウンではクルマに少しセッティング変更を施したけど、全体的なバランスは良好だった。SS1は全体的にかなりタイトで、我々のクルマに合っていないコースだったよ」
「フィーリングはあまり良くなかったから、ベストタイムが出たのには驚いた。きっと、誰にとっても難しいステージだったんだろうね」
ラッピは「S1ではいい感覚がまったく得られなかったが、明日からのステージとはタイプが大きく異なるので、気にするべきではないだろう。今週は表彰台に上がることが最低限の目標だ」と語ったほか、ラトバラはSS1でエンジンストールがあったことを明かしている。
「スーパーSSでは小さなミスでエンジンが止まってしまったが、だからといって世界が終わったわけではない」とラトバラ。
「このラリーではしばしばタイヤ選択で勝敗が決まるから、明日は天候の変化に注意する必要があるね」
競技2日目の17日は、ボスタルジーのサービスパーク周辺を中心に計6SSが行われる。このうちSS2とSS5、SS3とSS6はモーゼル河畔に広がるぶどう畑が舞台のステージ。
ぶどう畑のなかを抜けるステージは道幅が狭く、ヘアピンや90度のタイトコーナーも多く待ち構えているほか、雨が降ると路面が滑りやすくなるため、ドライバーには細心のドライビングが求められる。
6SS合計の走行距離は101.42km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は449.52kmだ。