「今のまぐれだろうという走りがずっと続く」。2019年WRC日本ラウンド招致応援団に聞くラリーの魅力
2011年からJ SPORTSのWRC関連番組でキャスターを務めている栗田さんはサーキットレースとは異なる魅力を持つラリーについて「ラリーの全部が好きなので、改めてどこが魅力なのかを説明するのは結構難しいかもしれない」と言う。
「イメージとして『今の(走りは)まぐれだろう』という走りが、ずっと続く感じ(がラリーの魅力)。自分の想像を軽く超えた走りが見られるのが楽しいですし、ライバルのチームの走りでも、ファンが盛り上がって応援するのも楽しいですね」
「(サーキットレースと違って)ラリーは1台1台アタックしてくるので、自分が大好きなドライバー以外のマシンが来ても、ファンはすごい盛り上がって声援を送るんです。これはラリーならではなのかなと思いますね」
「ラリーは1台ずつアタックして、そのタイムを競う競技だから、ライバルでも分け隔てなく応援するんです。この雰囲気はサーキット(レース)とは少し違うと思うので、(サーキットレースファンにも)楽しんでもらいたいです」
「もしラリー・ジャパンが開催されて、(拠点が設けられる予定の)モリコロパーク(愛・地球博記念公園)でSSが開催されたら理想ですね。ラリーの楽しみ方とサーキットレースに似た雰囲気を同時に楽しめると思うので」
2010年を最後に国内での開催が途絶えているWRC。2019年のラリー・ジャパンは首都圏からもアクセスしやすい愛知・岐阜の中部地方をメインに開催される構想で、公道を使用するという競技の性質上からサーキットレースよりも気軽に観戦できるはず。
その一方、国内においてはラリーの認知度やモータースポーツへの理解度があまり高くないのも事実。とくに公道を使用するラリーについては国や自治体はもちろん、地元住民の強力も必要不可欠で、今回応援団に就任した4名を含めた継続的なPR活動が2019年『ラリー・ジャパン』復活の重要な要素になることは間違いない。