迎えた午後のループ1本目、SS11ではふたたび4メーカーによる首位争いが繰り広げられると思われたが、表彰台圏内への復帰を目指すオジエが19.8kmポイントでまさかのコースオフ。
オジエはトラブルによるものではなく、ドライビングミスで起きたというこのアクシデントから復帰できず、ヌービルと同様にデイリタイアを余儀なくされた。
また、SS11では首位を走るミケルセンも2度のスピンを喫してタイムをロスしてしまうが、これはトランスミッションにトラブルが発生したことで前輪の駆動がなくなってことが原因と発表されている。ランキング上位ランカーの2名とは異なりデイリタイアこそ避けたものの、このトラブルによりミケルセンは総合5番手にまでポジションを落とすこととなった。
■トヨタのタナクとラトバラがワン・ツー
この他、総合6番手につけていたクレイグ・ブリーンのシトロエンC3 WRCが全焼するアクシデントも発生したSS11を制したのはタナクで、前日のSS7に続く今イベント2度目のステージ優勝を記録すると同時に、この時点で総合首位に躍り出る。
続くSS12は僚友のラトバラが最速タイムをマークして両者の差は8秒に縮まるが、デイ3最後のSS13でふたたびタナクがステージウイナーとなると、ギャップは13秒に。
総合3番手にはヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)が入ってくるも、トヨタ勢との差は1分以上と大きな開きがあり、ここにきてトヨタの3連勝がぐっと近くに見えてきたと言えるだろう。
総合4番手以下はテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)、ミケルセンと続き、81号車シュコダを駆るソルベルグが総合6番手に入っている。なお、トヨタのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS10でコースオフを喫しデイリタイアとなった。
ラリー最終日の16日は日中のサービスを挟まずにSS14~17の4SSが行なわれる。SSの合計距離は34.98kmで、最終SS17はステージタイム上位5台にボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”に設定されている。




