また、シーズン4勝目を挙げたタナクもドライバーズランキング3位から2位に浮上し、ランキングトップに立つティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)との差を13ポイントに縮めている。
なお、チームの3台目を走らせるエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は、デイ3でのクラッシュから再出走を試みるも、マシンにサービスでは修復しきれないダメージが見つかったため、最終日の走行を断念。今ラリーからリタイアすることとなった。
「今週もまた、素晴らしい週末になった! 最後まで集中力を絶やさず、まったくミスをしなかったオット(・タナク)とヤリ-マティ(・ラトバラ)に感謝するよ」と喜びのコメントを発するのはチームを率いるトミ・マキネン代表。
「このラリーは誰にとっても新しく、非常に高い技術を求められるステージがありミスをしやすいイベントだと私は見ていた。チームとクルマにとって大きなチャレンジだったが、素晴らしい戦いを実践し、良い結果を残すことができたと思う」
「チームは冷却系をはじめとするクルマ全体のレベルを高め、信頼性が大きく向上した。マニュファクチャラーズ選手権をリードする立場になったのは素晴らしいことだし、このままシーズンの終わりまで一生懸命努力し続けたいと思う」
2018年シーズンからトヨタに加入し、エース級の活躍をみせるタナクは第10戦を次のようにふり返った。
「本当に難しいラリーだったよ。最初の時点で、このラリーで勝つためには速さよりも賢さが必要だと確信していたんだ」
「僕たちは誰よりも安定した走りをしていたと思うし、ラリー全体を通してトラブルと無縁で、ステージ上で止まるようなこともなかった。チームの素晴らしい努力が実を結び、本当に強いクルマに仕上がった結果だと思う」
■豊田章男社長「ヤリスも終始万全ではなく、思いっきり走れる状態ではなかった」


