一方、ロバンペッラ本人は2019年を「より多くの経験を重ねるシーズン」と位置付けており、多数のイベントにエントリーすることが目標だと述べ、WRC2タイトルに関しては「自分にとってあまり意味のあるものではない」とも語っている。
来季も引き続きシュコダ・ファビアR5のステアリングを握る形になるロバンペッラは、ワークスマシンのドライブに加え、それ以外のラウンドではヨキ門下生でもある元WRCドライバーのトニ・ガルデマイスター率いるプライベーター、TGSワールドワイド・チームのマシンをドライブする予定だ。
「もちろん来季(2019年)の成績や成否に左右される問題だとは思うけど、より多くの経験を積み、さらにスピードに磨きを掛けることができれば、それは2020年に向けた準備になるよね」と語ったロバンペッラ。
「でも、この先のことなんて誰にもわからないし、R5カテゴリーは僕にとっても速いドライバーたちと勝負できる格好の場所なんだ。この先もし、2年、3年とWRC2でドライブすることになったとしても僕はあまり気にしない。決して急いではいないからね」
2018年はロバンペッラのチームメイトとして、同じくシュコダ・ファビアR5をドライブした2017年WRC2王者のポンタス・テディマンドは、対照的にワークスチームから去る決断を下し、WRC昇格の可能性を模索している。
「すでに4シーズンを過ごしたし、もう1年ここで戦う選択肢もあったけど、離れる時期が来たと思ったんだ」と、その決断の背景を明かしたテディマンド。
「もう28歳になるし、WRCに上がりたいならアクションを起こす必要がある。WRカーの機会を探っているけど、まずは地元のスウェーデンで走れれば、確実に結果を出せるイベントのひとつになるだろうね」
一足先に飛翔の可能性を模索する先輩は、元チームメイトの若手に賛辞とエールを送った。
「正直なところ、カリの才能は特別なものだ。彼のような存在はこれまで見たこともなかったし、彼はとても早く学び、即座にスピードを見つけ出すことができる。彼の成功は疑う余地のないものだね」

