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 一方、ERCジュニアで2冠を獲得し、昨季はドイツ国内選手権チャンピオンにも輝いたマリアン・グリーベルは、古巣となるバウムシュラッガー・ラリー&レーシング(BRR)に再加入し、国際シリーズの舞台に復帰して新型フォルクスワーゲン・ポロGTI R5をドライブすることをアナウンスした。

 現在29歳のグリーベルは、2016年にADACオペル・ジュニアチームのアダムR2でERCジュニアU27のタイトルを獲得。その翌年にはBRRに移籍してシュコダ・ファビアR5のステアリングを握ってERCジュニアU28王者となり、期待のドイツ人ホープとして頭角を現した。

 2018年はドイツ国内選手権に挑戦して王座を獲得すると同時に、ERCジュニアU28タイトルのプライズを活用してWRC世界ラリー選手権のドイツ・ラウンドにスポット参戦。旧規格WRカーのシトロエンDS3 WRCで総合8位に入り、自身初の世界選手権ポイントを手にしている。

「2018年の世界的な舞台での成功を経て、こうして2019年も再び国際的シリーズにチャレンジできることがうれしいよ。僕のパートナーとともにBRRに戻って強力なパッケージを構築できたことも誇りに思っている」とグリーベル。

 元WRCドライバーのライムンド・バウムシュラッガーが主宰するBRRは、フォルクスワーゲン・モータースポーツとの太いパイプを有しており、今季からデリバリーが開始されるフォルクスワーゲン・ポロGTI R5の最初のカスタマーとしてハノーヴァー製の1号車が納入されている。

 この新型マシンのステアリングを握るグリーベルは、自身のラリードライビングの師匠であり、2001年にはドイツ人として初のヨーロッパチャンピオンに輝いているアルミン・クレマー以来のタイトル獲得を目指す。

「ERCのコンペティションレベルは世界的に見ても過酷なもので、タフな争いになることはわかっている。それでも僕は2年前にジュニアU28のタイトルを獲得しているし、もちろん今年もビッグタイトルを狙って戦いたい。簡単じゃないとは思うけど、僕らには最高の道具と環境がそろっているし、そのチャンスを最大限に活用しないとね」

 ERCの2019年シーズン開幕戦となる第54回アゾレス・ラリーは、3月21~23日に開催される。

2018年のERCは開幕戦のみにエントリーしたマリアン・グリーベル(左)。今季はBRRでフル参戦を予定している
Saintélocは引き続きプジョースポールと提携しアカデミーも継続。ERC3に2台のプジョー208R2を投入する
4度のハンガリー王者ノルベルト・ヘルツェグがBRRの2台目で参戦。ERC初優勝を狙う

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