更新日: 2019.06.05 17:13
世界ラリークロス:WRC経験者が新型シュコダRXでデビュー。ピケJr.は新選手権参戦へ
また、2019年6月の開幕が予定されている新たなラリークロス選手権、タイタンRXラリークロス・シリーズに、初代フォーミュラE王者であるネルソン・ピケJr.が参戦することもアナウンスされた。
このタイタンRXシリーズは、かつて北米で開催されていたGRCレッドブル・グローバル・ラリークロスの主催団体がリブランドした選手権で、初年度は6月29~30日のフランス・エッセイ戦を皮切りに、イギリス、ポルトガル、オーストリア、ハンガリー、ドイツの全6戦で開催される予定だ。
「タイタンRXに参加できてハッピーだよ。僕はこれまでもNASCARネイションワイドで勝ったり、フォーミュラEのタイトルを獲得したり、そしてGRCにも参戦して2015年には勝利を挙げることもできた。ラリークロスマシンのドライビングは本当に楽しいし、ふたたびステアリングが握れてうれしい。また多くの楽しい時間を過ごせるだろうね」と、GP2ではルイス・ハミルトンに次ぐランク2位を記録し、F1ではフェルナンド・アロンソのチームメイトを務めたピケJr.。
このシリーズにはすでに多くのビッグネームが参戦することも決まっており、GRC王者でWorldRX参戦経験も持つトーマス“トピ”ヘイキネンや、WorldRXレギュラーのティミー&ケビンのハンセン兄弟、そしてWRCドライバーのヘイデン・パッドンやステファン・サラザン、ERCヨーロッパ・ラリー選手権レディス・トロフィー覇者のタマラ・モリナーロや2013年BTCC王者のアンドリュー・ジョーダンら、そうそうたるメンバーが名を連ねている。
2019年も母国ブラジルのSCBストックカー・ブラジルにフル参戦するピケJr.は、カレンダー・バッティングのあるラウンドでは、こちらも元F1ドライバーのアレックス・ブルツとマシンをシェアしてシリーズを戦う予定となっている。
このタイタンRXで使用されるマシンは、オーストリアの名門ラリークロス・コンストラクター、MJPレーシングが製作したワンメイクフレームの“パンテーラRX6”を使用し、フォード製2.3リッター・エコブーストを搭載。アウディA1やフォード・フォーカス、ヒュンダイi30、メルセデス・ベンツAクラスやプジョー308などCセグメントモデルのボディが架装される。