チーム代表のトミ・マキネンは「ヤリ-マティ(ラトバラ)は午前中非常に調子が良く、一時ラリーをリードするほどだった。それだけに、午後のステージで横転したのは本当に残念だ」と述べている。
「その時点でクルマはまだちゃんと走れる状態だったが、その後ステアリング系に何か問題が起こり、最終ステージでコースアウトしてしまったんだ」

「一方、オット(タナク)は前戦に続き早い出走順での不利な戦いを強いられた。さらに、午後のSS7では彼が走った後にステージがキャンセルとなり、結果的に多くのライバルよりも1本多くステージを走ることになり、タイヤの摩耗が厳しい状況だったが、非常によくやってくれた」
「クリス(ミーク)は、今日のステージに関しては知識がなく、簡単には行かないだろうと予想していたが、うまくまとめた。明日はきっと、順位を上げることができるはずだ」
デイリタイアとなったラトバラは「午後の最初のステージ(SS6)では、ヘアピンコーナーでハンドブレーキを早く引きすぎ、その結果コーナーのインに深く切り込んでしまい横転した」と当時の状況をふり返る。

「本当に愚かなミスだった。横転したクルマを元の状態に戻すために、自分とミーカ(アンティラ/コドライバー)は相当な力を使ったよ」
「幸いにも次のステージでもクルマは調子が良くタイムも良かったが、最後のステージのヘアピンコーナーの立上がりでステアリングが左側にロックし、コースアウトしてしまった」
「非常に厳しい状況だが、明日競技に復帰し、ふたたび走れるようになることを楽しみにしている」
総合3番手につけたタナクは「困難な1日だったが、持てる力をすべて出し尽くせたと思う。明日はきっと激戦になると思うけど、出走順が今日よりも良くなるから、状況が大きく変わることを期待している」とコメント。

ミークも「クルマはほぼパーフェクトで、全体的にとても満足できる仕上がりだった。明日はこのラリーの伝統的なステージが続き、過去の経験と知識があるので、よりいいフィーリングで走れるのではないかと期待している」と反撃を誓っている。
競技3日目となる15日(土)はサービスパークが置かれるアルゲーロの東側でSS10〜15の6SSが行われる。全6SSの合計距離は今大会最長の142.42km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は627.14kmだ。
