マルティンとともに、このラリー・エストニアの創始者のひとりとして名を連ねる同郷の元WRCドライバーで、スズキ・ワールドラリーチームでスイフト・スーパー1600などをドライブしたウルモ・アーヴァの献身にも「最大級の賛辞を贈りたい」と続けたマルティン。
「このイベントの誕生から現在の成長まで、その進化の早さと成功は信じられないほどだ。ここには素晴らしいインフラがあり、ステージはまるでフィンランドのようだ。すべてのエントラントにとって良いイベントになるはずだし、これは僕のホームイベントで、参加するのは絶対だったよ」
そして、このイベント参戦が実現したのは、後輩であるタナクの強力なプッシュがあったからだ、とも明かした。
「そう、僕がこのイベントを走ることになったのは、多分に彼のせいでもあるんだ(笑)」とマルティン。
「彼はずっと僕に参戦するよう言ってきたんだが、僕は『そんな大それたこと。どれだけコストが掛かると思ってるんだ』なんて、話を交わしていたんだ。でも彼は諦めずにプッシュを続け、最終的には僕が同意することになったわけさ」
マルティンの参戦実現を受け、イベント共同創設者のアーヴァも「彼の参戦はWRCの全ファクトリーチーム、4大マニュファクチャラーがそろうことと同じくらい、イベントの成功にとって重要な要素だった」と歓迎の言葉を残した。
「我々の目標は4大メーカーの参戦実現だったが、マルティンが同じイベントで最新のフィエスタWRCをドライブするのはそれと同じくらい、ファンにとっては重要だった。彼は2010年に最初のラリー・エストニア勝者になっているし、この国のラリー界発展に重要な役割を果たしてきた。2019年大会での彼からのフィードバックも楽しみにしているよ」とアーヴァ。
エントリーリストでは最新世代WRカー7台のエントリーが確認されており、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナクを筆頭に、M-SPORTからはエルフィン・エバンスとフィエスタWRC、シトロエン・レーシングからはエサペッカ・ラッピがC3 WRCで参戦。i20クーペWRCを2台投入するヒュンダイ・ワールドラリーチームからはアンドレアス・ミケルセンと新加入のクレイグ・ブリーンがステアリングを握ることが決まっている。
また、M-SPORTは先日発表したばかりの最新R5モデルであるフィエスタも投入し、こちらもファクトリー契約のティーム・スニネンがドライブする予定だ。

