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 第2戦となる地元イギリス戦から参戦のアンドリュー・ジョーダンを除き、12名が集ったプラクティスセッションから、パッドン、ピケJr.らが上位に進出する奮闘を見せる。

 しかし予選ヒートが始まるとヘイキネン、ハンセンらがトップタイムを奪い合う展開となり、セミファイナル1をヘイキネンが、セミファイナル2をWorldRXでGCKルノーをドライブしたジェローム・グロセット-ヤニンが制した。

 迎えた7周のファイナルでは、元EuroRXヨーロッパ・ラリークロス選手権やフランス国内戦の舞台でもあるエセのトラックを知り尽くすケビン・ハンセンが、スタートでグロセット-ヤニンを捉えて早々に2番手へ浮上。これで3番手に転落したヤニンは4番手パッドンを抑え込む防戦一方のレース展開に。

 一方、首位攻防に持ち込みたかったケビン・ハンセンだが、元GRC王者のドライビングには隙がなく、そのままトップチェッカー。ヘイキネンが記念すべき初代タイタンRX勝者の称号を手にした。

「すべてがうまくいったね。マックス(・プッシャー)と契約してWorldRXを走り始めた頃から、この(シリーズの)プロジェクトこそ焦点だった。タイタンの初代勝者になれたのは光栄だ。このシリーズにはスポッターがいないし、ミラーに黄色いマシン(ケビン・ハンセン)が見えたけど、とにかくブッち切ることだけを考えたよ」と、喜びを語ったトピ・ヘイキネン。

 35度近い猛暑からわずかに気温の下がった日曜は、土曜にベルギーでイプルー・ラリーに参戦し勝利を飾ったクレイグ・ブリーンが、夜通しの移動でフランス・エセのトラックに登場。ティミー・ハンセンと並んでセミファイナルを制して、いきなりファイナルでのフロントロウを確保してみせる。

 その日曜ラウンド2のファイナルは、4番グリッド発進のケビン・ハンセンが2コーナーでコースオフし、グラスエリアをショートカット。すぐさま隊列に復帰したケビンはブリーンとサイド・バイ・サイドのバトルになるも、このシリーズ独自の“ペナルティ・ジョーカーラップ”を宣告され、その消化で一時後退。

 しかしすぐさま2番手のポジションを取り戻すと、兄のティミーを追う展開に持ち込んでいく。一方のブリーンは終盤まで3番手を守るも、最後にヘイキネンにかわされ表彰台圏内から脱落。さらにレース後には2件のペナルティが課され6位後退と、ホロ苦いデビュー戦となった。

 鳴り物入りで幕を開けた『タイタンRXインターナショナル・ヨーロッパ・シリーズ』。初年度シーズン第2戦は7月27~28日の週末に、イングランドにおけるラリークロスの聖地リデンヒルを舞台に争われる。

日曜のラウンド2に駆けつけたクレイグ・ブリーンは、いきなりのファイナル進出と、さすがの速さを披露
ジェローム・グロセット-ヤニンは3位、4位と好成績を収め、ランキングでも3位に
土曜2位の弟に続き、日曜は兄のティミー・ハンセンがファイナルを制し面目を保った
両日表彰台のトーマス”トピ”ヘイキネンとハンセン兄弟が、初年度シリーズを牽引することになりそうだ

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松田蘭まつだらん
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