WRCのラリー・イタリア・サルディニアでキャリア最上位の2位に入ったスニネンも、WRカーからR5へのスイッチを含め、テストなしで本番に挑むことになる。

 そのチームメイトとなる勝田のマシンはトミ・マキネン・レーシングからのエントリーとなり、本戦に向けたマシンの準備と現地でのオペレーションは地元の英雄、マルコ・マルティンの運営するMMモータースポーツが担当する。

 勝田は「エストニアに戻ってくることができて本当に光栄です。この国は僕のキャリアを大いに助けてくれたオット・タナクとマルコ・マルティンの故郷でもあるから、エストニアという国に対しても大いなるリスペクトがあります」とも述べている。

 そのマルティンとともにラリー・エストニアの創設に尽力し、現在ラリーディレクターを務める元WRCドライバーのウルモ・アーヴァも「またこのラリーにカツタサンがエントリーしてくれるのはとても光栄」と、歓迎の意を示した。

「彼と(コドライバーの)ダニエル・バリット、そして新型フィエスタR5の組み合わせは非常に興味深いコンビネーションになりそうだ。カツタは彼が初めてここへ来たときと比べても大いなる進化を成し遂げている。その彼の進歩は一貫しているし、近い将来のWRCでさらに多くの成功を目にすることになりそうだね」

 すでに現地ではシェイクダウンと予選ステージが始まっており、R5クラスには先日ERCヨーロッパ・ラリー選手権でも史上最年少優勝を記録したオリバー・ソルベルグがフォルクスワーゲン・ポロGTI R5でエントリー。

 さらに昨季総合優勝の地元オット・タナクがトヨタ・ヤリスWRCを持ち込み連覇を狙っているほか、エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)、そしてアンドレアス・ミケルセンと新加入クレイグ・ブリーンがヒュンダイi20クーペWRCで参戦するなど、WRCワークスのレギュラークラスが勢ぞろいしている。

M-SPORTのカスタマー活動を担うポーランド支社が設計開発を担当。このエストニアが初の競技参加となる
昨年のラリー・エストニア覇者で、地元のスターであるオット・タナクもエントリー
イベント創設者に名を連ねるマルコ・マルティン(右)も最新世代のフォード・フィエスタWRCで参戦する

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