そのセミファイナル1でアクアプレーニングからクラッシュし、赤旗中断の原因となってしまったピケJr.や、ワイルドカード枠のイートンを打ち負かしたウェブが唯一初参戦組でファイナル進出を決めるも、先頭スタートから首位を守りぬいたヘイキネンが開幕戦に続いて土曜決勝を制し、ハンセン兄弟が表彰台を堅守。ケビンを最後まで攻め続けたウェブが4位に続くリザルトとなった。
続く日曜のラウンド4は、予選ヒートからそのハンセン兄弟がワン・ツーを独占し続けると、ヘイキネン、ジョーダン、モリナーロらがセミファイナル上位を獲得し決勝へ。
ポールシッターの兄ティミーがゆうゆうレースを支配すると、3番手発進の弟ケビンがスタートでフロントロウのヘイキネンを仕留め、兄弟ワン・ツーを形成。
最後の最後までポジション奪還を狙ったヘイキネンだったが、最終コーナーまでサイド・バイ・サイドのバトルを展開した2台は、レーシングラインをキープしたケビンに軍配が上がり、ヘイキネンは失速。この隙を見逃さなかったWorldRX参戦経験も持つジョーダンがファイナルラップ最終セクションで3番手に浮上し、最後の表彰台スポットを獲得することとなった。
「トピとは本当にいいバトルができた。最終ラップの1コーナーでは一瞬前に出たけれど、依然として彼が3位をキープしていた。最終コーナーに向け、自分自身に『行くのか、行かないのか』と自問していたんだ。彼はスペースを残してくれて、オフラインを選んだ。それで僕の方がトラクションが良かったんだ」と、バトルを振り返ったジョーダン。
「このシリーズのドライバーたちはとてつもなく経験豊富で、可能ならツーリングカーで勝負して欲しいところだよ(笑)。でもシリーズ初参戦で表彰台に乗れたのは最高にクールだ。残りのシーズンも本当に楽しみにしている」
この日曜の結果で、選手権首位はわずか1ポイント差でケビン・ハンセンがリードし、2位にヘイキネン。週末2戦ともファイナル進出を果たしたモリナーロが6位にまで浮上している。
続く『タイタンRXインターナショナル・ヨーロッパ・シリーズ』第3戦はポルトガルのモンタリグレが舞台に。8月10~11日のイベントに向けては、すでにトム・コロネルのワールドカード参戦がアナウンスされている。



