最終日はサービスパーク内をフィニッシュポイントに構える“マルマリス(SS14/17)”へ。土曜日終了時点でやはりトップに浮上してきたオジエ。総合3番手とは1分以上のギャップがあったので、シトロエンのワン・ツー体制は強固でしたね。


そしてパワーステージへ。フィニッシュ近辺のウォータースプラッシュ前のスタンドも、もうベンチは温まっています。タナクvsスニネンでまるで高校野球のような応援合戦が繰り広げられていました。

ステージ終盤、直角左コーナー直前にあるウォータースプラッシュ。この先の左コーナーへ向けてドライバーによってライン取りが分かれました。アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)のように、進行方向左によっていくドライバーが多かったです。

そんななかトップのオジエはなんと真逆からアプローチ! 右寄りにカメラを構えていた私は度肝を抜かれました。

そして潔くど真ん中を突き抜けたタナク。一番カッコよくスプラッシュが上がっていて、なにより速い! と感じました。パワーステージは納得のトップタイムでしたね。

オジエが最後までノートラブルで無事に勝利。ポディウムではひさしぶりにフランス国歌が流れ、フランス人サポーターも合唱。タナクやフィンランド系のサポーターに圧倒されていた印象ですが、フランスサポーターも多く観戦していたことを思い知らされました。
オジエの見据える先はご両親でしょうか。残り3戦、チャンピオンは分からなくなってきました。

最後に、悪路に続く悪路を3日間ともにした“フランス人”のルノー・クリオちゃん。ひさしぶりのディーゼル車でしたが、音も静かでクセもなく、力強く走ってくれました。
さて、5月ぶりに日本へ帰るぞー!
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■CHOCOサイダー
愛知県出身。フリーランス・グラフィックデザイナー。
2001年、兄がスバル・インプレッサWRX STIを購入したことがきっかけでWRCの存在を知り、WRCレビュー放送のヘビー視聴者に。初WRC観戦の2004年ラリー・ジャパンをきっかけに英会話の習得を開始。
2008年春、本場のWRC観戦を目的に渡英。ロンドンを拠点に年間4~8戦ヨーロッパラウンドを中心に観戦。2016年の帰国後も一年の半分近くをヨーロッパで過ごしながら、小型ミラーレスカメラSONY α6000とNEX-5Rを片手に年間4~5戦を奔走中。