ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.10.16 12:19
更新日: 2019.10.16 12:20

2021年発足『エクストリームE』向け電動SUVが初の本格テスト迎える。「マシンは軽快かつ機敏」


ラリー/WRC | 2021年発足『エクストリームE』向け電動SUVが初の本格テスト迎える。「マシンは軽快かつ機敏」

 これがスウェーデン出身のティミーにとっても、フルEVオフロードカー初体験となったが、ラリークロス用スーパーカーと比較しても「信じられないほど優れた操縦性を備えている」と付け加えた。

「ご存じのとおり、EVらしいスロットルレスポンスの早さがあり即座に反応が返ってくる。必要なときに欲しいだけの正確な応答が得られる。これはアンチラグなどを装備した競技用ICE(内燃機関エンジン)では決して期待できない種類のものだよね」

「パワーが欲しいときはスロットルに触れ、欲しくないときは“何もしない”だけでいい。シングルペダルですべての動きが制御できるんだ。最初のテストにして、すべてが期待以上だった。このマシンなら1日中ドライブしていられそうだから、このまま早く続きをやろう!」

 一方、エクストリームEのドライバープログラムリスト入りし、同時にコンチネンタルと開発ドライバー契約も結んでいるコチュリンスキーは、北極地域や熱帯雨林、砂漠に泥濘路など、地球上に存在するあらゆる路面環境を設定するというシーズン1に向け、このタイヤ開発プログラムで重要な役割を担うことになる。

「これは私たちにとっても最初の大きなステップだし、競技用オールテレインタイヤの開発という重責を感じると同時に、とてもワクワクしているの」

「(コンチネンタルタイヤは)電気で走るオフロード用競技車両に、初めてこうしたタイヤを供給するメーカーでもあるし、どのような条件で、どのように機能するかを知る絶好の機会になる。この厳しいサーフェスで限界までプッシュして、どういう状況で破綻が起きるか、それに対してどんな改善が可能か、それをぜひ見極めたい」

「私たちはコンチネンタルと協力して、すべての異なる路面に対応する新タイヤを開発していく計画なの。タイヤは車両と路面の重要な接点であり、いいタイヤがなければセットアップで何をしても無意味なことは、どのモータースポーツでも同じこと。どんなイベントでも厳しい条件でパフォーマンスを発揮するタイヤを作り上げたい」

 2019年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場でお披露目され、同時にコンチネンタルからのタイヤ供給契約もアナウンスされたオデッセイ21は、引き続き開発プログラムが続けられ2020年夏には12台がデリバリーされる予定。同年秋にはABTスポーツラインやHWA、エイドリアン・ニューウェイとジャン-エリック・ベルニュ擁するヴェローチェ・レーシングなど参戦を表明しているチームが集結してのグループテストも予定されている。

2019年グッドウッドで催されたラウンチ時に、コンチネンタルがワンメイクタイヤの供給をアナウンスしている
2019年のSTCCでは2勝を挙げ、ランキング4位に入ったミカエラ・アーリン-コチュリンスキー
2020年のデリバリーに向け、車重1650kgのモンスターEVとタイヤ開発テストが続けられる


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