エクストリームEの創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグは、この試みについて「モータースポーツの世界でもっとも歴史的なイベントのひとつで、我々のオデッセイ21がどんな走りを見せるか、今から待ちきれない気分だ」と期待を語った。

「サウジアラビアの最終ステージは、リアルな環境でのテスト機会を提供してくれる。同国はシーズン1カレンダーへのコミットを早々に表明してくれた地であり、スパーク社のエンジニアもデータを収集し、本物の“自然環境”でハードにドライブされたとき、オデッセイ21にどんな影響が及ぶのか。シリーズ本格始動を前にそれを学ぶユニークな機会になるだろう」

 ダカールラリーのディレクターであり、自身もモト部門のライダーとしてもダカールに参戦し、チーム・プジョー・トタルではステファン・ペテランセルのコドライバーを務めた経験も持つデイビッド・カステラも「エクストリームEの最先端“E-SUV”を、まもなく開幕するダカールラリーに迎え入れることができて光栄に思う」と、歓迎の言葉を述べた。

「これはエクストリームEが採用する新しいテクノロジーの開発を“リアルワールド”で実践する最高の機会になるだろう。この種のイニシアチブは、時代の雰囲気や歴史の流れに完全に一致しているからね」

「専用クラスを導入するという中長期的な目標に向け、我々もEVやハイブリッドのダカールラリー参戦を奨励する試みを始めている。1月のイベントでエクストリームEの新型車両が走る姿を世界に発信できれば、我々のプロジェクトも正しい方向へ向かっていると確信できるだろうし、その流れをさらに促進する効果も期待できるだろう」

 Extreme Eシリーズは近日中にも、シーズン1カレンダーの最後の1戦”Ocean(海洋)”の開催地をアナウンスする予定で、チーム、ドライバー、シリーズパートナーに関するさらなる発表や、2020年ダカールラリーでODYSSEY 21のステアリングを握るドライバーも間もなく発表する、としている。

STCC参戦中のミカエラ-アーリン・コチュリンスキーやティミー&ケビン・ハンセン兄弟の手で本格テストも開始されている
400kw(550hp)の最大出力により、斜度130%の登坂路でも車両重量1650kg、全幅2.3mのマシンを0-62mph(約1000km/h)加速4.5秒で”射出”するパワーを秘めている

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