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 この結果、スーパーフィナーレにはエルラシェールのほか、エリート・プロクラス4連覇中のジャン-バティスト・デュブール(ルノーZOE/DAレーシング)、元F1ドライバーでアイスレーシング界の盟主でもあるオリビエ・パニス(プチ・フォレスティアAS01/SLR)が進出。

 そのほか、オリビエの息子で2017/18年のアンドロス・エレクトリック王者のオーレリアン・パニス、パニスのチームメイトである2019年WorldRX世界ラリークロス選手権2位のアンドレアス・バッケルド(アウディA1/セインテロック・レーシング)、2018/19年のWEC世界耐久選手権でレベリオンに所属したナタナエル・ベルトン(プジョー208/シルヴィアン・プーシャー・コンペティション)もスーパーフィナーレへ駒を進めた。

 このスーパーフィナーレでも首位から逃げを決めたエルラシェールと対照的に、レース中盤には2~3位を争っていたデュブールとオリビエ・パニスが接触。父オリビエがリタイヤに追い込まれたことで息子のオーレリアンが2番手に浮上し、そのままエルラシェール、オーレリアン、デュブールの順でチェッカーを受けた。

 土曜日のレースで優勝したエルラシェールは3位に入ったデュプールに対し、5ポイント差をつけてEV時代初の選手権首位に立ったが、続く日曜に活躍したのは、アウディA1のシルエットカーをドライブするオーレリアンと、前日のスーパーフィナーレ進出を逃していたWRC世界ラリー選手権9冠のセバスチャン・ローブ(SLR AS01/SLR)、そしてABBフォーミュラE選手権元レギュラーのニコラ・プロスト(ルノーZOE/DAレーシング)だった。

 今季の全5戦中、開幕と最終戦の2ラウンドにエントリーする計画のローブは、前日9位でスーパーフィナーレ進出を逃したうっぷんを晴らすかのようなアタックをみせ、スーパーポール・セッションで最速タイムを記録。

 一方、前日同7位で惜しくもフィナーレに進めなかったプロストも気を吐き、パニス、デュブール、エルラシェール、そしてバッケルドとの最終決戦に挑んだ。

 この最終ヒートで優位に立ったのは、午前の予選ヒート2回とスーパーポールで最多得点を獲得したオーレリアンで、最前列からスタートしたスーパーフィナーレでは前日エルラシェールが見せた走りを再現するかのようにトップを堅持してフィニッシュ。

 これにより67点を稼ぎ出し、オープニングラップでプロストを出し抜いて2位に上がり、最後まで追いすがってきたローブを抑えきって日曜のウイナーに輝いた。

 冬の風物詩として2カ月の短期決戦によって全5戦が争われるアンドロス・e-トロフィー。続く第2戦はピレネー山脈の麓に位置するアンドラ公国で、12月20~21日に開催される。

ワークス・ルノーで参戦のニコラ・プロストは土曜7位で、ファイナル進出を惜しくも逃していた
日曜に活躍を演じたオーレリアン・パニスが、土曜の成績も加えて最初の選手権リーダーに立った
日曜はセバスチャン・ローブ(左)、ニコラ・プロスト(右)も並び、両日とも実力者ぞろいの表彰台となった

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