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投稿日: 2019.12.23 16:13

電動SUVシリーズ『エクストリームE』、開催初年度となる2021年開催スケジュール発表


ラリー/WRC | 電動SUVシリーズ『エクストリームE』、開催初年度となる2021年開催スケジュール発表

「数カ月前にこのプロジェクトに乗り出し、候補地調査を開始したときは、この旅がどのようなものになるのかまったく分からなかった。でも、この地球上でもっとも壮観かつスペクタクルな5つの開催地をめぐり、それぞれが深刻な気候変動の問題と、社会生活の危機に直面していることを学んだ。それは人生における大きな教訓でもあった」

「この半年間、気候変動と地球温暖化の影響を目の当たりにし、生活を脅かされ苦しんでいる人々に出会ってきた。その存在や経験を否定してはならないし、引き起こされている問題に気づいてない人たちにこそ、我々とともにエクストリームEの旅路に同行してくれることを願っている」

「2019年1月には机上の小さなアイデアに過ぎなかったエクストリームEが、開催地5カ国の正式承認を受け、シリーズ発足がより現実味を帯びてきたことをお知らせできたことは、心から誇りに思う成果となったよ」

 初年度マシンのベースとなる電動SUV『Odyssey 21(オデッセイ21)』プロトタイプは、同じくアガグがCEOを務めるABBフォーミュラE選手権でもシリーズ創生期に技術開発を担当したスパーク・レーシング・テクノロジーズ(SRT)と、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジアリング(WAE)が開発を担当する。

 オデッセイ21はふたつのモーターがリヤに搭載され、その最大出力は400kW(約550HP)で、最大勾配130%の路面においても1650kgの車体を約4.5秒で62mph(約100km/h)まで加速させることが可能とされている。

 イベントフォーマットやレース中継にも独自のコンセプトが採用され、映像配信は“ライブドキュメント”の形態となり、開催地各国では地球環境保全と啓蒙を狙った活動も予定されている。

 すでに初年度シーズンに向けては、DTMドイツ・ツーリングカー選手権などでライバルとして覇を競ってきたアプト・スポーツラインやHWA AG、そして鬼才エイドリアン・ニューウェイ率いるVeloce Racing(ヴェローチェ・レーシング)は、フォーミュラE王者のジャン-エリック・ベルニュを擁しての参戦を表明している。

2019年1月31日開催のシリーズラウンチから、約1年で開催国やワンメイク車両の概要もアナウンス済みとなった
SRT、WAE共作による電動SUV『Odyssey 21(オデッセイ21)』プロトタイプは、2020年ダカールラリー最終ステージへの参加も決まっている

■2021年エクストリームE 開催スケジュール(2019年12月17日時点)

Round Day Country
1 2021年1月22~24日 セネガル/ラックローズ
2 2021年3月3~6日 サウジアラビア/シャラーン
3 2021年5月6~8日 ネパール/カリガンダキ渓谷
4 2021年8月27~29日 グリーンランド/カンゲルルススアーク
5 2021年10月29~31日 ブラジル/サンタレン

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