そのオーレリアンに立ちはだかったのが、元F1ドライバーでこのアイスレーシング界の盟主でもあるオリビエ・パニス(アンドロス・スポーツ01/セバスチャン・ローブ・レーシング)で、共通ボディキットの“アンドロス・スポーツ”を採用したマシンをドライブする父は、予選スーパーポールで息子を4位に退け首位を獲得。親子ともに48点の同ポイントで、スーパーフィナーレに挑むこととなった。
昨季までの内燃機関時代にエリート・プロクラス4連覇を果たしているジャン-バティスト・デュブール(ルノーZOE/DAレーシング)や、今季からそのチームメイトを務めるニコラ・プロスト(ルノーZOE/DAレーシング)らを含む6台で争われた最終セッションは、アンドラ・サーキットの全4周にわたってオーレリアンが圧倒的な優位をキープ。
追いすがる父オリビエを1.171秒差で下し、息子のオーレリアンが首位フィニッシュで16点を獲得。2位のオリビエも15点を得たものの、土曜合計64点を稼ぎ出したオーレリアンがラウンド4の勝者となり、開幕からの連勝を決めて見せた。
その背後にはDA Racingのワークス・ルノーZOEが続き、デュブール、プロストの順でチェッカー。この結果、デュブールがオリビエに続くラウンド4の3位となり、シリーズランキングもオーレリアンに続く2位に浮上。オリビエは開幕勝者ヤン・エルラシェール(アンドロス・スポーツ01/イバン・ミューラー・レーシング)に続くランキング4位となっている。
冬季限定2カ月のシリーズ全5戦開催となるアンドロス・e-トロフィー。続く第3戦は2020年1月10〜11日開催のイゾラ2000ラウンド。南フランス、ニースから約90kmに位置するアルプスのスキーリゾートを舞台に争われる。

