「その週の後半、僕は初めてラリーデイ(イギリスで開催される名物ラリーイベント)に行ったんだ。これほど多くの人々とファンの熱気を体感できたのに加えて、多くの素晴らしいラリーカーを観ることができて最高のひとときだったよ」
ノックヒルで開催される2020年のマクレー・ラリー・チャレンジは10月3~4日のスケジュールとなり、このイベントもまた叔父コリンのワールドチャンピオン獲得の記念日を祝して、例年どおり世界中からスタードライバーが集うこととなる。
「いい日になりそうだね」と語るのは、マックスの祖父でありイベントの運営も担当するジミー・マクレー。
「マックスはこのイベントのために、なんらかのジュニア・ラリーカーを見つけなければならない。私たち家族も、彼を抜きにして会場に行くことはできないからね」
「でも、あまりパワフルなマシンを与えないようにしなくては。私たちも、彼の父親に恥ずかしい思いをさせたくはないからね!」
その父アリスターも、息子のラリーイベント参戦を楽しみにしていると付け加えた。
「マックスは本当にラリーを愛していて情熱を傾けているが、そのイベントよりも先に今シーズンはフォーミュラ1000での戦いが待ち受けている。そちらがどうなるかをまずは見届けなくては、だね」
「とくに高額なバジェットが掛かっていることを考えればなおさらだよ! だから僕はマックスに言ってあるんだ。『おじいちゃんのアドバイスをよく聞くんだ。そして気前よく参戦費用を出してくれるように頼むんだ』ってね!」

