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 チーム所属のふたりが激しい火花を散らした競技3日目を終え、チーム代表のトミ・マキネンは「我々のふたりのドライバーが総合1、2番手につけ、優勝を激しく争っている状況はとてもエキサイティングだ」と語った。

「今朝2本目のステージ(SS10)でのエルフィン(エバンス)のパフォーマンスは、本当に素晴らしかったと思う。難しいコンディションだったが、彼は大きな自信を持って走っていた。午後のステージにはふたりともスリックタイヤで臨み、安定性を重視した走りだったが、依然アドバンテージを持っている」

「カッレ(ロバンペラ)はできる限り多くの経験を積みながら走っており、本当によくやっていると思う。明日はきっと激しい戦いが繰り広げられるだろうし、とても興味深い1日になるだろうね」

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)

 競技3日目最後のステージで総合首位から後退したオジエは「唯一、後悔しているのは最後のステージ(SS12)の凍ったトリッキーな区間で、やや慎重に走り過ぎてしまったことだ」とコメントを残した。

「しかし、個人的には側溝にはまってしまうよりも、注意深く走ったほうがいいとつねづね思っているし、過去このラリーではいつもそのようなアプローチをとり、何度も奏功しているんだ」

「リスクを冒してうまくいくこともあるが、つねにそうなるとは限らない。1日が終わり、決して残念な気持ちにはなっていないよ」

カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 ロバンペラは「心から満足できる1日ではなかったが、それでも何の問題もない。やるべきことをきちんとやり、ミスと無縁の運転を続けている」としている。

 2020年のラリー・モンテカルロ、競技最終日の26日はモナコ公国がスタート地点で、同国北側にあるフレンチアルプスを舞台にSS13〜16までの4SSが行われる。

 このうちSS13/15はラリー・モンテカルロを代表するつづら折りのチュリニ峠を通過するステージ。また、最終ステージのSS16はステージ上位5名に追加のドライバーズランキングポイントが与えられるパワーステージとして設定されている。

 全4SS合計の走行距離は63.54km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は226.51km。SS16終了後、ドライバーたちはモナコのアルベール1世埠頭へ移動し、ここでセレモニアルフィニッシュが実施される。

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)

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