「それこそが今現在、我々が取り組んでいる目標であり野望だ。そのEVマシンは2月末にシェイクダウンを迎える計画で開発が進んでおり、完成はもうすぐだ。そこから2カ月間のテストを実施し、2021年のダカールラリーに向け参戦実現の可能性を判断したい」
「我々はすでに、そのマシンを3台製造しているが、ダカールラリーに参戦する水準の性能を有しているか、テクノロジーが正常であるかを見極めるため、本番でその全車を走らせるかどうかはまだわからないよ」
すでに1カ月以内の完成スケジュールで進行するダカールラリーEV参戦プロジェクトに対し、エクストリームEの計画は完全にスポンサーからの資金に依存しているというが、シシェリは「こちらの計画もすぐに道筋が見えてくるだろう」と語る。
「我々は心からエクストリームEのビジョンに共鳴しており、GCKとともに2021年のチャンピオンシップ参戦に向けたチームを構築しているところだ」と続けたシシェリ。
「このプロジェクトは大規模な投資であり簡単な話ではないけれど、コミットする前に出来ることと出来ないことを確認しておきたいだけなんだ。地球環境への挑戦と、その保全、啓蒙という(エクストリームEの)理念は本当に気に入っている。おおよそパートナーへの説明と承諾は取り付けているのが現状だ」
すでにエクストリームE初年度シーズンに向けては、ベンチュリ、アプト・スポーツライン、HWA、そしてエイドリアン・ニューウェイとジャン-エリック・ベルニュ擁するヴェローチェ・レーシングが参戦を表明しており、GCKもこのラインアップに加わることを目指している。
また、GCKは傘下企業のGCKエナジー社を通じてWorldRXの電動クラス“プロジェクトE”の公式エネルギーサプライヤーにも任命されており、代表のシシェリは今後の全EVプロジェクトでも同社が供給する再生エネルギーを使用する、としている。

