更新日: 2020.02.17 13:09
WRC:トヨタがスウェーデン2連覇。「我々はドリームチーム。過去にないほどチームスピリットは高い」
「我々にとって最高の結果だ。エルフィンは週末をとおして素晴らしく、彼とスコット(マーティン/コドライバー)はスウェーデンで初めて優勝したイギリス人として、WRCの歴史に名を刻んだ」と語るのはチーム代表のトミ・マキネン。
「また、カッレの最終ステージでの走りも素晴らしいものだった。ライバルたちは過去にこのステージを何度もWRカーで走っているが、カッレは初めてだったにも関わらず、ライバルを大きく突き放したんだ」
「ここまでのところ、我々はドリームチームだといえる。過去にないほどチームスピリットは高く、とてもいい状態にあると思う。私はただただそれがうれしく、彼らを誇りに思うよ」
イギリス人ドライバーとして初めてラリー・スウェーデンを制したエバンスは「TOYOTA GAZOO Racingに加わって2戦目で勝つことができて、本当にうれしい」と喜びを語った。
「素晴らしいクルマを提供してくれただけでなく、テストでは自分が望むクルマに仕上げてくれるなど、手厚くサポートしてくれたチームに心から感謝しているよ」
「クルマは私に大きな自信を与えてくれ、今回のような変わりやすいコンディションでは、それが大きな助けになった。ここまでのところ、運転をとても楽しめているから、この後のグラベルイベントでもいいフィーリングが続くことを願っている」
初のステージ優勝で表彰台を手にしたロバンペラは「表彰台に立てて、とてもいい気分。今回のラリーは普段よりも距離が短く、つねにフラットアウトで走らなければならず大変だった」と大会をふり返っている。
ロバンペラに破れたオジエは「この週末に満足していない訳ではない。確かに4位という結果は不本意だが、十分な選手権ポイントを獲得したし、次のメキシコを戦う上ではいい順位につけてる」と述べた。
「今シーズンのトヨタのラインアップは本当に強力だと思う。自分たちは、気持ちを切り替えて次のラリーに臨み、優勝を目指す」
2020年のWRC第3戦は3月12~15日に南米メキシコで行われるラリー・メキシコ。今シーズン初のグラベル(未舗装)イベントだ。大会の中心となるサービスパークは今年もレオンに置かれる。
このラリー・メキシコは標高の高いエリアでのステージが多く、空気が薄い状態でのバトルを強いられるため、どれだけエンジン出力低下を抑えられるかが勝負の鍵となる。
加えて、この時期のメキシコは気温が30度前後に達するため、暑さもドライバーやマシンを苦しめる要素だ。