WRC:勝田貴元、難コンディションのスウェーデンで総合9位。「トップ選手との差も縮まったと思う」
「いつものスウェーデンと違い、今回は路面に雪や氷が少なく路面コンディションが頻繁に変わる、非常にトリッキーなラリーでした」と勝田。
「デイ1とデイ2でもコンディションは大きく違いましたが、クルマにいいフィーリングを感じることができたので、デイ2ではSSの出走順がトップだったにも関わらず、タイムはかなり向上しました」
「走りを改善することができましたし、トップの選手たちとの差も縮まったと思います。いいチームに恵まれ、素晴らしいドライバーたちと自分の走行データを比較できるので、どこでタイムを失い、どこを改善できるのか知ることが可能です」
「今回も多くを学びましたし、今後に向けて多くの改善点がみつかりました」
プログラムのインストラクターを務めるヤルッコ・ミエッティネンは「スウェーデンでの我々とタカ(勝田貴元)の目標は、スピードを上げ、できる限り速く走ることだった」とコメントしている。
「しかし、今回はコンディションが非常に悪く、ハイスピードで雪に覆われた道を得意とする彼の才能を発揮するのは困難な状況だった。それでも、WRCトップクラスにおけるパフォーマンスは以前よりも向上し、最速ドライバーたちとの差は1kmあたり1秒以下だった」
「今回のイベントを経て、トップレベルで戦うためにタカは今後もハードワークを続けるだろう」
2020年シーズンのWRC開幕2戦に出場した勝田だが、第3~4戦には出場せず。次に挑むラウンドは5月21~24日に行われる第5戦ポルトガルとなる。
勝田は過去3度、このラリー・ポルトガルに出場した経験を持つが、いずれもフォード・フィエスタR5での参戦で、最高峰クラスのヤリスWRCでの参戦は今年が初めてだ。