更新日: 2020.09.23 20:22
WorldRX第5・6戦:世界王者経験者が勝利をシェア。電動戦は『シトロエンC3 ERX』が初優勝
一方、翌日に向けて一晩掛かりでセットアップ変更を施したKYBチームJCは、その努力が実ったか日曜の第6戦で2台揃って快走を披露。エクストロームが3回の予選ヒートのうちふたつを制し、Q3ではチームメイトのロビン・ラーソン(アウディS1 RXクワトロ)が首位に立つなど、今季初めて選手権首位クリストファーソンを“予選ヒート未勝利”の結果に追い込むチャージを見せた。
セミファイナルとファイナルに向け、前日同様フレッシュタイヤを温存する戦略で臨んだクリストファーソンは、セミファイナル2を制して決勝へと駒を進めるも、この日の最速マシンであるアウディS1 RXクワトロを仕留めることはできず。エクストロームがキャリア通算12勝となるシーズン2勝目を飾り、2位クリストファーソン、そして3位に今季初ポディウムのラーソンが続くリザルトとなった。
「今日はスタートこそが勝利の鍵だったが、セミファイナルでロビン(・ラーソン)が2番手に入ってくれたことが、決勝での戦いを優位に進める重要なポイントになった。ホーリエスでの勝利も素晴らしかったが、今日は1日を通じて最高の状態が持続できたよ」と、喜びを語ったエクストローム。
その開幕戦ホーリエス以来の開催となった電動ラリークロス選手権『プロジェクトE』の第2戦は、シリーズ初見参となったSTARD製の『シトロエンC3 ERX』が躍動。
本来、開幕ではシトロエンのファクトリー契約ドライバーでもあるマッズ・オストベルグの手でデビューを果たす予定だったが、諸事情により参戦自体が見合せとなり、このラトビア戦で晴れてお披露目の運びに。
そのステアリングを握ったフランス出身のシリル・レイモンドは、予選Q1こそ同じくSTARD製の『フォード・フィエスタERX』に乗る地元のヤニス・バウマニスに首位を譲ったものの、日曜のファイナルではフィエスタを抑えて勝利。電動シトロエンにデビューウインをプレゼントする大役を果たした。
続くWorldRX第7戦、第8戦も同じ週末のダブルヘッダーが予定され、おなじみスペイン・バルセロナで10月17~18日の開催が決まっている。