「イスパノ・スイザをドライブできるのは世界でもごく少数の限られた人々で、その中でもさらに希少なHSエクストリームEマシンのステアリングを握れるんだから、光栄以外の何モノでもないよ! これが僕らの冒険の素晴らしい始まりだ」

 一方、27歳のイタリア系カナリア人ドライバーのクリスティーナGZは、2014年から本格的にラリーでのキャリアを積み重ね、R2規定車両でカナリア諸島の地域チャンピオンを獲得。2016年にはWRC世界ラリー選手権のカタルーニャ・ラウンドで史上初の“オール・フィメール・チーム”として世界選手権にデビュー。

 その後、スペイン国内選手権の女性部門を制すと、バハ1000など北米を中心としたオフロードレースに活動の場を移し、2020年はアバテル・レーシングチームから参戦したFIAワールドカップ・クロスカントリー・ラリーのアンダルシア戦でT2クラス3位表彰台を獲得している。

「100%電気自動車の未来に向け、業界を代表する非常に強力なマシンで競技に参加できる。また、気候変動についての意識を高める機会や、イスパノ・スイザのような革新的な組織と働くチャンスを得たことをとても誇りに思う」と、挨拶の言葉を述べたクリスティーナGZ。

「カテゴリーの理念により、これは女性ドライバーの視認性を高める絶好の機会になり、将来的にモータースポーツでの女性の存在感を高めることに貢献できると思う。オリバーとマシンを共有し、チームのために最善を尽くしたい」

 この結果、2021年のエクストリームE初年度シーズンにはアプト・クプラXE、アクシオナ|サインツXEチーム、アンドレッティ・ユナイテッド、チップ・ガナッシ・レーシング、イスパノ・スイザ・XITEエナジー・チーム、ロズベルグ・エクストリーム・レーシング、チーム・テチーター、ベローチェ・レーシング、そしてX44と全9チームの参戦が決定。

 当初エントリーを表明していたHWAレースラボは経済的および戦略的な理由から参入延期を決断し、今後もシリーズCEOのアレハンドロ・アガグらとは「緊密な連携を取り続ける」としている。

2017年からオフロード競技に本格挑戦し、バハ1000ではPro UTV Turboカテゴリーで7位に入るなど活躍を演じてきた
「私たちのキャリアは、お互いを完璧に補完し合うはず」と、クリスティーナGZ。初年度は全9チームの参戦が確定した

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