更新日: 2020.12.21 17:05
WorldRX:2021年に新型『プロトン・アイリスRXスーパーカー』参戦。暫定カレンダーも発表
「オリー(・オドノヴァン)とトニー(・バーディ)はどちらもラリークロスの経験が豊富で、このプロジェクトで協力体制を敷き、ともに何ができるかを見るのは本当にワクワクする素晴らしい経験になるだろうね」と期待を語るメラーズ。
「アイリスの全長は非常に短いが、そのホイールベースはこのクラスでも最長の部類に入る。ベース車の時点から非常に長いサスペンショントラベル量が確保され、素晴らしいフロントジオメトリーを持っているんだ」
「それゆえにフロント側のセットアップ調整に余裕があり、ラリークロスのセットアップに最適なスペシャルコンポーネントをいくつか作る必要があるものの、それも難しい作業ではないだろう。我々は勝利を望んでいるし、それこそがこのプロジェクトの目標だ」
一方、チームのオペレーションを担うトニー・バーディも、チームRXレーシングがより多くのファンからの衆目を集めるため、この新型マシンを開発するチャレンジを決断したことを明かした。
「我々は選手権でさらに前進すべく、実績あるほかのマシンを走らせる計画を立てていたが、オリーはほかのドライバーとおなじになることを良しとしなかった。彼はほかとは何か違うことをしたかったんだ」と語ったバーディ。
「その方向性について熟慮を重ねたが、全く新規で開発するには長い期間が必要だ。そこで思いついたのがMEMの存在だ。彼らは古くから知る仲であり、アイリスもほかとは非常に異なる個性を持っている。そこから『プロトン・アイリスRXスーパーカー』を仕立てるという判断に、そう時間は掛からなかったよ」
その2021年WorldRXシーズンに向け、FIAは12月16日に開催されたWMSC(World Motor Sport Council/世界モータースポーツ評議会)で暫定カレンダーを採択し、5月下旬から11月にかけての全10戦のスケジュールを承認。欧州域内で8戦、中東・アジア地域で1戦、そしてアフリカ大陸での1戦が計画されている。
このうち、旧スーパーカーとなるRX1クラスのEuroRXは欧州イベントの5戦で併催され、ベルギー、フィンランド、スウェーデン、スペイン、フランスのいずれかのイベントで、新型『プロトン・アイリスRXスーパーカー』のWorldRX参戦が実現する形となりそうだ。
■WorldRX世界ラリークロス選手権2021年暫定カレンダー
ラウンド 開催日 開催地
Rd.1 5月22~23日 ベルギー/スパ・フランコルシャン
Rd.2 6月12~13日 ノルウェー/ヘル
Rd.3 6月19~20日 フィンランド/コウボラ
Rd.4 7月3~4日 フィンランド/ホーリエス
Rd.5 7月24~25日 スペイン/バルセロナ
Rd.6 7月31~8月1日 ドイツ/ニュルブルクリンク
Rd.7 8月21~22日 TBA(ヨーロッパ)
Rd.8 9月4~5日 フランス/ロエアック
Rd.9 10月15~16日 TBA(中東・アジア)
Rd.10 11月27~28日 南アフリカ/キラーニー