勝田のインストラクターも兼任するハンニネンは「今週末のタカの戦いにはとても満足している」とコメント。
「12月にテストを行なった時は真冬の路面コンディションで、彼はスタッド付きのスノータイヤを履いて走った。そのため、今回はターマック用のピレリタイヤの経験がまったくない状態でのラリースタートとなり、初日は本当に大変だったと思う」
「しかし、コンディションが変わりスノータイヤを履くと自信がついてきて、ステージタイムはすぐに上がっていった」
ハンニネンは2020年も勝田のグラベルクルーを務めており、その変化を感じている。
「私は昨年も彼のグラベルクルーとして帯同していたが、昨年と比較すると、自信と経験を積んだことでより詳細なコンディション情報をペースノートに書き込むことができるようになっていた」
トヨタのWRC復帰時にレギュラードライバーを務めたハンニネンは「彼はとても良いかたちでシーズンをスタートできたので、次のラリーには自信を持って、リラックスして臨むことができるだろう」と続けた。
フラストレーションを感じることも何度かあったとしながらも、「ラリーを最後まで走り切り、このようなかたちでシーズンをスタートできて良かった」と語った勝田を待ち構えるのは第2戦アークティック・ラリー・フィンランドだ。
新型コロナウイルスの影響で開催中止となったラリー・スウェーデンの代替ラウンドであるこのイベントは、スウェーデンと同じスノーラリーで、WRC初の北極圏での戦いとなる。勝田は以前、同じく北極圏のロヴァニエミ周辺(フィンランド)で開催されたラリーに出場経験があるため、その経験を活かした戦いが期待される。


