更新日: 2021.03.23 14:30
エクストリームEもうひとりの“ジョーカー”は、砂漠の女王ユタ・クラインシュミットに
エクストリームEのチーフ・チャンピオンシップ・オフィサーであるジェームス・テイラーは、30年以上に及ぶクロスカントリー・ラリーでの成功経験を持つクラインシュミットの起用は「シリーズの未来にとって重要な意味を持つだろう」と歓迎の意を示した。
「我々シリーズのスタッフは皆、ユタとティモのふたりが参加してくれたことにワクワクしている。彼らの実績と、モータースポーツで積み重ねた成果とその達成に、心からの敬意を払っているんだ」と続けたテイラー。
「彼女のことを“ダカールラリーで優勝した唯一の女性ドライバー”として、ことさら強調して紹介する必要はないだろう。ユタはオフロード界の生ける伝説であり、新しい革新的なテクノロジーへの移行を熱心に支持している。この役割を担うのに、これほど最適な人物はいないよ」
一方、すでに現役を退いてから数年が経ち、FIAやFIMでの要職も担ってきた現在58歳のクラインシュミットは、この新たな職務に対し「私の経験や知識のすべてを必要とする、とてもエキサイティングな役割」だと意気込みを語った。
「シンプルに言って、このシリーズの“アドバイザー兼チャンピオンシップドライバー”としてファミリーの一員であることは、絶対に素晴らしいことね。さまざまな面でチームをサポートすることを本当に楽しめると思う」と続けたクラインシュミット。
「環境にやさしい新技術はモータースポーツの未来でもあるし、この革命的かつ革新的なEVオフロード・シリーズに参加するのを楽しみにしていた。同時に、最高の女性ドライバーの才能を披露するための重要なレース形式も提供してくれているしね」
「女性と男性がチームを組み、同じ素材、同じ車両で一緒に競争するなんて絶好の機会。エクストリームEは、未来のモータースポーツ・テクノロジーと男女平等の精神を巧みに組み合わせている。従来のカテゴリーにこれと匹敵するものは存在していないと断言できるわね」