また、オジエは「全チームの新型マシンをテストする計画を立てている」とコメント。来季WRCに参戦する4チーム(シトロエン、ヒュンダイ、トヨタ、Mスポーツ)とテストを行いたい意向を明かしている。
「僕の将来にとってベストな選択をするために、可能な限り手札を増やしておきたいんだ」
「さまざまな憶測が飛び交っているけど、まだいろいろな人と話をして可能性を探っている段階。(来季の契約について)何一つ決まっていることはないよ」
しかし、オジエの要望はすべてが叶う可能性はあまり高くなさそうだ。すでにドライバーラインアップを確定しているシトロエンは、オジエが契約書にサインしない限り、C3 WRCでの走行を許可しないとみられているほか、同じくラインアップ確定済みのヒュンダイはオジエ獲得を本格的には検討していない。
ヒュンダイ・モータースポーツのミシェル・ナンダン代表も「オジエは4年連続のWRCチャンピオンで、可能であれば話をしたい。しかし、17年に彼がヒュンダイに加わる可能性は極めて低いだろう」と語っている。
「我々はすでにダニ・ソルドとティエリー・ヌービル、ヘイデン・パッドンとの契約を終えており、彼らを差し置いてオジエと契約するのは不公平だと考えている」
残るトヨタはオジエ獲得へ交渉を進めており、オジエの意向通りヤリスWRCのテストを実施する見込みだが、ある情報筋によればチーム代表のトミ・マキネンとオジエの交渉は長引いているという。また、マキネンは同じくシートを失ったヤリ-マティ・ラトバラの獲得にも乗り出しており、こちらにはすでに正式なオファーを行っているとされる。
なお、オジエは最終的に2017年はWRCに参戦しない可能性も示唆した。
「欠場というの選択肢はリストの上位にあるものではないけれど、そうせざるを得ない状況も起こり得るだろう」