更新日: 2023.08.29 11:43
アルトワークスでJRC参戦の番場彬、軽さと機動力を武器に王座目指す
今年の全日本ラリー選手権(JRC)にスズキ・アルトワークスを投入するCUSCOジュニアラリーチーム(CJRT)のドライバーを務める番場彬とイメージガールの『生・高崎くす子ちゃんズ’16』がオートスポーツweb編集部を訪れ、今シーズンへの意気込みを語った。
CUSCO Racingのジュニアチームとして活動するCUSCOジュニアラリーチームは、これまでもプロトン・サトリアネオなどをJRCに送りこみ、若いドライバーを発掘してきたチームだ。昨年は2014年から休止していた全日本ラリーでの活動を再開。2010年以来に国内ラリーへ復帰した番場とともにトヨタ86でJN4クラスへ参戦した。
当初はシリーズのターマックイベント6戦のうち3戦のみにスポット参戦する計画だったが、番場がクラスタイトルを争う好走をみせたこともあり、最終的に全6戦へ参戦。しかし、タイトルを賭けた最終戦新城のデイ1でクラッシュがあり、ランキング4位でシーズンを終えることとなった。
そんなCJRTと番場は今季、マシンを2015年12月に販売が開始された軽自動車『アルトワークス』へスイッチ。JRCのJN1クラスからシリーズ全9戦にエントリーする。今季のJN1クラスは昨年までのJN2クラスに加え、AE車両によって争われる。車種としてはスズキ・スイフトスポーツやマツダ・デミオ、ニッサン・リーフやトヨタ・アクアなどが参戦するクラスだ。
モータスポーツファンからの注目度も高いアルトワークスは発売開始から間もないこともあり、「おそらく初めてレースを行うチームになる(番場)」という。番場のコドライバーは、開幕戦のみ15年JN4コドライバーチャンピオンの箕作裕子が務めるが、第2戦以降は未定となっている。
昨年戦ったJN4クラスからJN1クラスへスイッチした理由について、CJRTの松井悠チーム監督は、「昨年の最終戦で起きたクラッシュでトヨタ86が全損になってしまった」ことを理由のひとつにあげた。
「86が完全に廃車となり、今年の体制をどうしようかなというところに『アルトワークスで参戦しないか』という話がありました。今年のレギュレーションでいえば、決して有利なクルマではありません。ただ、軽いボディのターボ車ですから、挑戦してみる価値はあると思いました」