ERCプロモーターであるユーロスポーツ・イベントは、11月30日にオーストリアのウィーンで開催されるFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)へのリスト提出に先立ち、前述のカレンダーに最大ふたつのイベントを追加することを検討していると明かした。ただし、選手権ポイントは最大6戦分が有効として扱われる。
また、ERCのドライバー育成部門であるジュニア選手権も全6戦で開催予定。来季は新たにカナリアとローマが加わり、有効4戦で争われる。
ERCの選手権コーディネーターを務めるジャン-バティスト・レイは、来季暫定カレンダーについて次のようにコメントしている。
「3年前に『ラリー・デ・ローマ・キャピタル』という素晴らしいイベントを立ち上げ、イタリア国内選手権のトップイベントに育て上げたモータースポーツ・イタリアと、こうしてジョイントできることをうれしく思う」
「我々はまた、欧州域内のターマック、グラベルの各ラリー・イベントと長期的な契約を継続できて非常に光栄に感じている。来季は最大で10戦のイベントが予定され、少なくともあと1戦は欧州中心部でのイベント追加を予定している」
「すべてのエントラントがチーム運営のコストカットを進めるなか、我々としても島しょ部開催のイベントに向け、引き続き強力な物流支援を続けていく予定だ」


<2017年FIAヨーロピアン・ラリー・チャンピオンシップ暫定カレンダー>
開幕戦 3月2~4日:アゾレス・エアライン・ラリー(ポルトガル/グラベル)J
第2戦 3月31日~4月2日:TBA(南ヨーロッパ/グラベル)
第3戦 5月4~6日:ラリー・イソラス・カナリアス(スペイン/ターマック)J
第4戦 6月2-4日:アクロポリス・ラリー(ギリシャ/グラベル)
第5戦 6月16~18日:キプロス・ラリー(キプロス、アスファルト/グラベル)
第6戦 8月3~5日:ラリー・ジェシュフ(ポーランド/ターマック)
第7戦 8月25~27日:バルム・チェコ・ラリー・ズリン(チェコ共和国/ターマック)J
第8戦 9月15~17日:ラリー・デ・ローマ・キャピタル(イタリア/ターマック)J
第9戦 10月6~8日:ラリー・リエパヤ(ラトビア/グラベル)J
第10戦 11月3~5日:TBA(中欧/ターマック)J
※J=ジュニア選手権併催