そのミュニッヒ・モータースポーツが体制を発表した翌日には、イギリス出身のオリバー・ベネットもWorldRXへの“本格復帰”を表明し、再びエキサイト・レーシングのエントリー名で改良型ミニ・クーパーSX1 RXスーパーカーを走らせる。
「カタルーニャのグリッドに戻ってこれて、本当に興奮しているよ。ここは僕にとってもいい思い出がたくさんある場所なんだ。数年前に初めてWorldRXのイベントを見た場所だし、昨季はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のせいでこの1戦への出場のみになったが、なんとか準決勝に進むこともできた」と振り返るベネット。
「このオフの期間に僕のミニにはいくつかのアップデートがもたらされた。テストでのシートタイムを大幅に増やせたので、少なくとも再びセミファイナル進出に挑戦し、プッシュしてトップ10の結果を手にできることを望んでいる」と、コースダイレクターのシャイダーやティミー&ケビンのハンセン兄弟、そしてクリストファーソンらと同様に、電動オフロード選手権『エクストリームE』にも参戦中のベネット。
「しばらくラリークロスでレースをしていないから、この舞台に戻ってくるのが待ちきれない。本当に久しぶりの感覚だよ……」
そのほか、WRC世界ラリー選手権で2度のワールドタイトルを獲得したマーカス・グロンホルム率いるGRX-SET ワールドRXチームは、すでに発表済みだった息子ニクラスとクリスティアン・サボーに加え、2度のユーロRX王者である元WorldRXレギュラー、ティマー・ティマジャノフを再起用し、3台目のヒュンダイi20 RXスーパーカーを託す。
また、昨季のフィンランド・コウボラ戦では王者クリストファーソンに次ぐ2位フィニッシュを果たした期待の“フライング・フィン”、ユハ・リトコネンもフォード・フィエスタRXスーパーカーでの参戦を決めている。
前述のとおり7月23~24日にスペイン・バルセロナで幕を開ける2021年のWorldRXは、ドイツ、スウェーデン、フランス、ラトビア、ベルギー、ポルトガルでの全8戦が予定されている。


