そんなふたりの背後には、2019年のERC3ジュニア王者でもあるエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo/ラリー・チーム・スペイン)が続き、4番手にチャンピオンのルカヤナクと、上位4台に4車種が並ぶ初日となった。
明けたレグ2も最初のSS7からベストを奪ったグリアシンがスパートを見せ、続くSS8で同郷ルカヤナクにトップタイムを譲ったあとも2連続でステージ優勝を奪ってみせる。この結果、この日は“直接対決”となった2番手ブリーンに対し17.3秒までギャップを拡大して、今回はトラブルとも無縁でラトビア戦3勝目を手にした。
「ポーランドでの残念な問題の後、こうしてようやく表彰台の最上位に戻ってくることができた」と、安堵の表情を見せた24歳のグリアシン。
「僕らは今日も良い仕事をしたし、何のトラブルも発生しなかった。終盤はタイムギャップのおかげで、リラックスして楽にドライブすることもできたよ。チームの全員が良い仕事をしてくれたし、ホームラリーに勝つことはいつだって最高の気分だ」
そのグリアシンに続き2位表彰台に上がったブリーンが、チームMRFタイヤに初のERCポディウムフィニッシュをプレゼント。3位にはSS9のワイドランで側溝にマシンを落とし、ラジエーターにダメージを抱えながらもヤレーナを逆転した王者ルカヤナクが続く結果となった。
また、初日SS2でスタートが遅れ1分のタイムペナルティを受けていたミケルセンは、この日最後の2ステージでベストタイムを刻み、8番手からトップ5に浮上してラリーを終えている。
続くERC第2戦は今季初のターマック(舗装路)ラリーとなり、近年のシリーズでも人気イベントのひとつに成長した『ラリー・デ・ローマ・キャピタル』の開催を予定。闘技場コロッセオを臨むセレモニアルスタートから7月23~25日のスケジュールで争われる。


