そのヌービルと3番手争いを繰り広げたオジエは、1日を通してルーズグラベルの“掃除役”を担いながらの走行となったが、ベルギー人ドライバーから6秒差の総合4番手でフィニッシュした。7冠王者と同じくライバルに対して不利な出走順でスタートしたエバンスは、ジャンクションで2度のオーバーシュートがありタイムロス。トップから1分15秒遅れの総合5番手となった。
以降は3分以降の遅れとなり、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が総合6番手、ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合7番手につけ、総合8番手にはWRC3クラスリーダーのアレクセイ・ルキヤナク(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が入っている。
最高峰クラスでのリタイアは3台で、ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)と勝田、そして地元の英雄であるタナクがマシンを止めることとなった。
グリーンスミスはフィエスタWRCのエンジンに問題が発生。前戦ケニアで表彰台に立ち今戦も総合3番手につけていた勝田は、ジャンプが多数あったSS4で、着地の際にコドライバーのダニエル・バリットが首に痛みを感じたため、大事を取ってラリーを中断している。
なお、病院での検査の結果バリットの骨や脳に異常はないと診断されたが、安静にすることを推奨されたため勝田/バリット組は今大会からのリタイアを決断した。
SS2でベストタイムを記録し総合でもトップに立ったタナクは、直後のSS3で右フロントタイヤのパンクに見舞われタイムを失う。挽回を図ったSS4ではコーナーでワイドに膨らみコースオフ。この際、2本のタイヤをパンクさせてしまったことでスペアタイヤが尽きてしまい競技続行が不可能となった。デイリタイアとなったエストニア人はデイ3で再スタートを切る予定だ。
そのデイ3は今大会で新たに設けられた4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。また、1日の最後には、初日のオープニングステージでも使用されたスーパーSSでSS18が行われる予定だ。9本のSSの合計距離は132.18km、リエゾン(移動区間)を1日の総走行距離は561.31kmとなる。





