更新日: 2021.07.27 14:22
WorldRX開幕戦は元王者2名を撃破した弟ケビンが制覇。ハンセン・ブラザーズが1-2発進
クルーのミスにより足元をすくわれた形となったクリストファーソンだが、翌日からのQ3以降を含め、その後の予選3ヒートすべてを首位で終え、なんとか中間成績で総合6位までカムバックすることに成功。その後もセミファイナル2でケビンに次ぐ2位に入り、からくもファイナル進出の権利を手にした。
これでセミファイナル1勝者のティミーを筆頭に、決勝はヒュンダイをドライブするGRXのサボー、キャリア初のファイナル進出となったセアトのミュニッヒ、そしてGCKから初のフル参戦シーズンに臨むアブリングのルノーと、6台のファイナリストが出揃った。
そのスタート直後からフロントロウのプジョー2台に次ぐ3番手に浮上して逆転の機会を窺ったクリストファーソンのアウディは、早めにジョーカーラップを消化してアンダーカットを試みるも、すぐさま反応した2番手ティミーに阻まれふたたびフタをされてしまう。
そして6ラップ勝負の4周目には首位のケビンが意を決してジョーカーに飛び込むと、出口アウト側からクリストファーソン、ティミーの2台に大外刈りを決め首位復帰に成功。そのままポジションを守り切り、コクピットで感極まるシーズン初優勝を手にした。
「これは僕にとって本当に大きな意味があるんだ。(2019年アブダビの勝利はペナルティによる繰上げ)これが僕の正真正銘、最初のWorldRX優勝と言えるし、この瞬間を長い間待ち望んでいた。オフの努力が実り、素晴らしいマシンを手にできて最高だよ」と、喜びを語った23歳のケビン。
「ヨハン(・クリストファーソン)は今週末も大きな壁で、セミファイナルで彼を自分の後ろに留めておくことは絶対に重要だと感じていた。表彰台で左右を見て『ふたり合計で4回も世界選手権を制覇した、そのふたりに勝っている』と思うと、本当にクールだったね! こんな形でシーズンを始められるなんて、言葉にできないほど素晴らしいよ」
この週末に併催された電動ワンメイク・クラスの『RX2e』ことFIA RX2eチャンピオンシップでは、ベルギー出身のギヨーム・デ・リデルがパーフェクトを達成し、初代勝者に輝いている。その『RX2e』と『Euro RX1』『Euro RX3』が併載されるWorldRX第2戦は、スウェーデンの“聖地”ホーリエスで8月20~22日に争われる。
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