レギュラーコドライバー、ダニエル・バリットの代役として起用されたキートン・ウイリアムズとのコンビで今大会に臨んだ勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は、SS10の高速コーナーでクラッシュを喫した。彼のクルマは電柱を激突して横転、大破したものの、幸いクルーに怪我はなかった。この事故の影響で一度はステージキャンセルがアナウンスされたが、安全が確保できたことからその後、走行が再開されている。
このひとつ前のステージであるSS9では、ヒュンダイ・2Cコンペティションのピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)がコースを外れてスタック。脱出不可能に。こちらはデイリタイアとなっている。
前日のリタイアからラリーに復帰したガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)は、何度かの電気系トラブルに見舞われながらも完走を果たし、総合61番手となった。
最高峰クラスのマシンが相次いで姿を消す一方、上位にはラリー2カテゴリーを戦うドライバーが進出し、総合7番手にWRC3クラス首位のセバスチャン・ベドレー(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)が入った。また同2番手のヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が総合8番手につけている。
翌15日(日)に行われる競技最終日のデイ3は、早朝にイープルから約300km離れたスパ・フランコルシャン・サーキットに移動してラリーが行われる。ステージは伝統的なサーキットの一部と、その周辺の道路を組み合わせたものとなり、ふたつのステージを各2回走行。最終SS20“フランコルシャン”は、ステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。4本のSSの合計距離は40.52km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は361.22kmだ。








