更新日: 2021.08.16 19:54
2日目にクラッシュを喫した勝田貴元「もっと強くなって戻って来る」/WRC第8戦ベルギー
勝田はクラッシュの状況を次のように説明した。
「いくつかバンプがあったのですが、クルマが着地して下に押しつけられた状態になった時、コーナーを曲がりきれず側溝に突っ込んでしまいました。大きなクラッシュだったにもかかわらず、ふたりとも無事だったのは幸いでした」
「しかしながら、ラリーにおいてそのようなミスは絶対に許されません。チームには本当に申し訳なく思っています。とても残念ですが、今回の経験で勉強になりましたし、もっと強くなって戻って来るつもりです」
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムのインストラクターを務めるユホ・ハンニネンは、勝田が自信を持てずにいたと述べた。
「イープルは他のラリーに比べて非常に難しくて独特なので、ラリーをスタートした時にタカはあまり自信を持てていなかった。私は彼のアプローチを尊重し、あまり早い段階からプッシュせず、スピードを上げるまでに少し時間を要することを受け入れていた」
「しかし、このような道では、ほんの小さなミスが大きなアクシデントにつながる可能性があり、残念ながらそれが実際に起こってしまったんだ」
「彼は少しラインを外しただけだったが、限界まで攻めていなくても、こういったことは起こり得る。これもまた学習の一部だし、タカは今回良い経験を積むことができたと思う」
「道幅が狭いターマックではあまり自信を持てなかったようだが次回、同じようなステージを走る時には、たとえそれがイープルでなかったとしても、今回の経験を生かしてもう少し楽に走ることができるだろう」
依然としてドライバー選手権でランキング6位につけている勝田が挑むWRCの次戦第9戦は、ギリシャで行われる『アクロポリス・ラリー』だ。同国中部の都市ラミアを中心に行われるこのグラベル(未舗装路)ラリーは、非常に荒れたステージが多い、ラフグラベルラリーとして知られ、勝田にとってはまた新たなチャレンジとなる。開催日は9月9~12日だ。