「ロエアックのために再びEuroRX1のステージに戻れて最高の気分だ。これほどギリギリの決定は本来なら望んでいないが、自宅で視聴した(WorldRX開幕戦)バルセロナの恐ろしい気分を思えば、自分の名がエントリーリストに載っていた方が絶対に良いに決まっているからね!」と、継続参戦決定の喜びを語ったバッケルド。
「ロエアックとリガに向け、その希望を実現してくれたESモータースポーツとすべてのパートナーに感謝している。とにかく、僕のソファは売ってしまったから、もう家にいることはできないと思うんだよね……(笑)」
その世界戦経験者バッケルドも、今季の『EuroRX1』が非常にハイレベルであることを認めつつ、初戦のファステスト記録と3位表彰台は「誰にとっても大きな一歩だった」と振り返る。
「僕はカートの時代からトーマス・ブリンテソンとレースをし、今まで知るなかでも最高のドライバーのひとりであると知っている。予算不足で世界選手権に出場する機会が得られなくとも、間違いなくそのスピードを持つ才能だ。それは(ジャン-バティスト)デュブールについても同じことが言えるね」とバッケルド。
「そしてチームとのここまでの仕事の経験から、彼らは間違いなくそのレベルに対抗しうる組織だと言える。トップチームとして将来への可能性を感じるし、今季のある段階でシュコダを世界選手権のメンバーたちと対戦させたいと思っているんだ」
「おそらくポルトガルで実現する可能性が高いと感じているけれど、まずはロエアックの週末に焦点を当てよう。昨年のフランス戦にはファンがいなかったから、彼らのためにも良いショーを披露したいね!」
そのバッケルド継続起用を決めたESモータースポーツのチームマネージャー、ロベルタス・マネイキスは、リトアニアに拠点を置くチームが世界戦での地位を確立するという目標に向け、この有力ドライバーとの関係構築を「光栄に思う」と期待を寄せた。
「(わずか11時間の契約交渉だったという)前回同様に、今回もすべてがギリギリで、そしてほぼ最後の数秒でいくつかのことが確定した」と明かしたマネイキス。
「チーム全体がアンドレアスの結果に感動したが、前進するのは簡単ではないことを充分に認識している。ペースを改善するためマシンの細部に気を配り、彼と一緒にEuroRX1のシーズンを戦い抜きたいと考えているよ」
