更新日: 2021.10.02 13:40
“伏兵”ブリーンが首位発進。勝田貴元はSS1で最速タイムも痛恨のスピン/WRCフィンランド
ヒュンダイ勢の後方では、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)と1日に21歳の誕生日を迎えたカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、そしてプライベーターチームで母国戦にスポット参戦しているエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が上位2台と遜色ないスピードを発揮した。
エバンスは初日最後のSS6でベストタイムをマークし、このステージで総合5番手から3番手へポジションを上げることに成功する。トップとのギャップは6.1秒、タナクとは3.3秒差だ。
そのエバンスに続いたのは、ステージ3番手タイムを2度記録しSS6では2番手タイムをマークしてみせたラッピ。2017年のウイナーもまたトップと6.7秒差の好位置につける。母国優勝と同時に2連勝を狙うロバンペラは同郷のラッピから1.2秒おくれの総合5番手だ。
その後方、総合6番手となったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はトップから30秒以上の後れを取った。王者セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)もペースを上げることができず総合7番手。SS2でスピンを喫した勝田は、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)とアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)を逆転し、総合8番手で初日のラリーを終えている。
ラリー・フィンランドの競技2日目は、サービスパークのあるユバスキュラの南側、ヤムサ周辺でSS7~14が行なわれ、1日の最後にはSS1の再走ステージとなるSS15“ハルユ2”が行なわれる。計9本のSSの合計距離は151.95kmとなり、これは今大会の競技区間の半分以上を占める。リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は574.16kmだ。