そのラッピと競っていたロバンペラはSS10でクラッシュを喫した。1日(金)に21歳になったばかりの若きフィンランド人がドライブするトヨタ・ヤリスWRCは、左コーナーをクリアする際にバランスを崩し直後、コースの右サイドにあった砂山に激突。マシンのフロントにダメージを受けたことで、デイリタイアとなった。
選手権リーダーのオジエは、ラッピからさらに38.9秒遅れての総合5番手でラリー2日目を終えたが、この日の競技終了後、彼にはSS12でヘルメットのストラップを正しく締めていなかったとして1分のタイムペナルティが与えられた。また、イベントスチュワードはシリーズ7冠王者に対し800ユーロ(約10万円)の罰金を科している。
なお、ペナルティを受けたオジエだが順位は変わらず。これはポジションを争っていたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)のリタイアによってもたらされた。ヌービルのマシンはSS14でラジエーターが破損し水漏れが発生。その後エンジンに異常が発生したため、5番手につけていたベルギー人はこの段階でラリーを去ることになった。
上位陣から大きく遅れをとるMスポーツ・フォード勢はガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)が総合6番手、アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)が総合7番手につける。
アーロン・ジョンストンを新しいコドライバーに迎えて今戦に臨む勝田はSS8の終盤、ジャンプ後の左コーナーでコースを外れ右リヤをヒット。サスペンションを壊してしまいデイリタイアを余儀なくされている。
ラリー・フィンランドの最終日はサービスパークの東側エリアで4本のSSが行なわれる。このうち、SS17と再走ステージSS19“ルイヒマキ”は連続ジャンプで有名なラリー・フィンランドの名物ステージだ。その最終SS19はステージトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。デイ3の合計距離は45.74km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は193.05kmだ。






