「新時代のクルマで挑戦する2021年シーズンは大変興味深く、その時が来るのを心待ちにしています。多くのことが変わるので、新しいクルマがどんなフィーリングなのか、僕たちがどこまでやれるのか、とてもワクワクしています」と語った勝田。
「また、アーロン(・ジョンストン/コドライバー)と一緒に戦うことも楽しみです。僕たちはすでにとても良い関係ですし、一緒により多くのラリーを戦っていけば、さらにこの関係を強くすることができると確信しています」
彼は、今後もクルマの外から勝田をサポートすることになるバリットと、TGRチームに感謝している。
「2016年からともに戦ってくれたダン(ダニエル・バリット)には心から『ありがとう』と言いたいです。これまでの良い結果は彼がいなければ成し得なかったものです」
「僕にたくさんのアドバイスをしてくれ、ともに楽しい時間を過ごした彼には、これからも引き続きクルマの外からサポートをしてもらいます」
「また、今回このような機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingには心から感謝しています。このチームと一緒に仕事ができてとてもうれしいですし、良い結果を出せるように頑張りたいと思います」
引き続き勝田を指導していくハンニネンも、プログラムの継続を喜ぶひとりだ。
「タカがWRCのトップカテゴリーでフル参戦できる機会をふたたび得られることを本当にうれしく思う。今シーズンも多くのラリーを経験したが、来年モンテカルロで新たなシーズンが始まれば、さらに多くの経験を積むことができるだろう」とハンニネン。
「同時にラリー1カーの多くの新しいことにも適応していく必要がある。着実に完走できるように取り組み、良い結果を出し、自信を積み上げていくといった彼が今シーズン成し遂げたことは、来年も彼にとって良いアプローチになると思う」
「そして、自信と良いフィーリングさえ持っていれば、さらにスピードを上げて、クルマのポテンシャルを引き出していけるだろう。2022年も彼の成長に自信を持っているよ」
今シーズン後半戦はバリットの負傷離脱にともなうコドライバーの交代劇もあり、前半戦とは対照的に苦しんでいる勝田だが、新しい体制が固まったことは大きなプラスになるはず。来月イタリアで行われる最終戦モンツァと、その後のテスト等を経て迎える“WRC新時代”では、ハイブリッドを搭載するGRヤリスとともに活躍するシーンを期待したいところだ。そしてその勇姿が『ラリージャパン』で見られることを日本のファンは心待ちにしている。
