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「マクラーレン最初の女性ドライバーであることを非常に光栄に思っている。ニュージーランドで育ったブルース・マクラーレンと彼のマクラーレン・レーシングは、モータースポーツ界の頂点と見なされている。そのマクラーレンと、この独創的シリーズで戦うことは特別な機会ね」と、チーム加入の喜びを語ったギルモア。

「このシリーズは男女平等を体現し、地球と社会に影響を与える重要な問題に対処する素晴らしいプラットフォームでもある。これまでのキャリアで得たスキルを総動員して、次世代の女性ドライバーやエンジニアたちを鼓舞したいと考えているわ」

 一方、そのペアを支えるトラックエンジニアに着任したゲイドは、マクラーレンがカナダのマルチマチック社とヴィークルダイナミクスに関する提携を結んだことも受け、同社で2018年から重要な役職を担当してきた彼女が新たな職務も引き受けることとなった。

 2011年当時に所属したアウディスポーツでル・マン24時間を制覇した彼女は、その後も耐久レースの最高峰で2勝を挙げると、北米インディカーではシングルシーターのリードエンジニアも経験。2018年よりマルチマチック社のヴィークルダイナミクス・センターマネージャーに就任すると、スポーツカー耐久シーンにカムバックし、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権では同社と提携するマツダのDPiプログラムを担当してきた。

 そのゲイドは、今回のエクストリームEに向けた新プログラムに際し、F1ではウイリアムズ、フォース・インディア、アルファタウリなどで仕事をし、プロドライブやシュコダなどラリー界でもエンジニアとして働いた経歴を持つ妹のティーナとともに、ワンメイク電動SUV『オデッセイ21』を走らせる。

「これは私たちやマルチマチックにとって新しい分野であり、学ぶための大きな機会になるエキサイティングな挑戦ね」と意気込みを語った姉のリーナ。

「マクラーレンは素晴らしいチームを結成し、私たちはすでに仕事を始めている。このプロジェクトでティーナと一緒に仕事ができることにもワクワクしているし、数年前にはスーパーリーグ・フォーミュラで一緒に働いたこともある」と明かした、FIAのGTコミッション代表も務めるリーナ。

「家族の秘密の公式は何かとよく聞かれるけれど、実際はとても簡単よ。両親は、私たちが『信じられないほど一生懸命働いている限り、やりたいことは何でもできる』といつも言っていたからね」

ザック・ブラウン(左)とともにチャールズ公(中央)とのメディア会合に臨んだリーナ・ゲイド(右)
「我々にとって最初の女性ドライバーが、創設者ブルース・マクラーレンの出身地であるニュージーランド生まれであることも誇りに思う」とザック・ブラウンCEO

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